2015/10/11 運動音痴が最初にやっておきたい事 バドミントンの運動連鎖

バドミントンを初めてまだ1年。決して運動能力が高くない子が徐々に成長していく姿は本当に応援したくなる。ふざける事もなく淡々と練習に取り組む姿は他の子のお手本と言っても良い。まだまだレベルが低いからチーム内での発言力は高くはないが、こういった姿勢は静かに周りに浸透し信頼へと変わってくる。時間はかかっても必ずチームへ良い影響をもたらしてくれる存在になる。

運動能力の低い子は、反射神経や動体視力、そしてタイミングの取り方の選択肢が未熟な事が多い。自分ではもう少し高いところで打ちたいのに打つときにはシャトルが下に来ている。タイミングが遅れる一番の原因は、体の運動連鎖がスムーズではない事。

一般的に運動神経が良い子はこの運動連鎖がスムーズに出来ている。逆に言えば、運動音痴はこれが出来ないだけと言っても良い。目の前の結果にとらわれずしっかりとしたフォームをじっくりじっくり一緒になって繰り返す。何度も何度も繰り返し繰り返す。そこにシャトルはいらない。運動連鎖を身に付ける事が最優先。バドミントンはその後でも良い。ボールを投げて蹴って受けて走る。外で遊びまくるほうが長い目で成長する。

また、タイミングの取り方も1、2、3で本人はタイミングを計っているつもりでも余計な1つが入り込んでいたりする。1、2、3のところが1、2、3、4になっている事に気が付いていない。この余計な1が癖となってあらゆるところに出てくる。手首をドアノブのように回す時にもなぜか、一瞬手首が招き猫のようになったりする。ラケットの軌道も直線を自分では描いて振っているつもりでも、放物線状になっていたりする。癖を取り除く作業は本人にとっては当たり前の初動動作だったりするので本当に苦労する。

ジュニアのバドミントンは動かないでもある程度、出来てしまうもの。特に低学年や初心者の場合、一歩でシャトルをとる練習の方が多いので尚更。しかし、そこから一歩上に行くためには、より動く必要が出てくる。最初の壁がここにある。打つことを最優先でやってきたステージから、動くことを最優先にしていくステージへのステップアップ。「ラケットを準備するちょっと動いて打つ」ステージから、「シャトルがうてるところまでまずは動く。そしてラケットを素早く準備し、一歩微調整して打つ」のステージへのステップアップ。




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