2015/10/14 棒とゴムの関係を意識した素振り バドミントンの力学

子供の素振りを見ていると、しっかり振っているように感じても、背中や腰、下半身に力が入っていない事が多い。ラケットを振る直前に、体全体を一瞬、棒のように固めないと、ゴムである腕のしなりのパワーが抜けてしまう。力を発揮したいなら棒とゴムの関係をしっかり頭にいれておきたい。棒がふにゃふにゃだとどんなにゴムの力を利用しようとしても、ゴムの反動が働かない。

素振りをみていて他にも気になった事がある。口が開いている状態で振っている子が案外多い。人間の体は、力を入れる時には、口を閉じ歯を食いしばる。一方、力を抜く時には、口を開き、歯をゆるめる。特定の筋肉に力を入れるよりも、歯を食いしばった方が全身に力が入る。体を一瞬棒にするのに食いしばる行為はうってつけ。口が開いていたら力がどこかに逃げていると思っても良い。

また、素振りの後に、子供たちの手のひらの感覚を少し聞いてみた。すると、人指し指の付け根が擦れて痛い。という子がまだまだ多かった。素振りを一回する中でも、小指から人指し指への力の移動が上手く出来ていない証拠でもある。振りだしの際には、小指と薬指付近に力が掛かり、ふり抜きの頃には、人差し指と親指付近に力が掛かるように意識すると、人差し指の付け根付近の腹が擦れて痛くなることも減る。ここに力が集まっているようなら指先の繊細な力の移動をゆっくりでも良いので訓練したい。弛めすぎず、力みすぎずの繊細な力加減がショットの精度につながる。




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