2015/10/16 指導の成果はいつも遅れてやってくる バドミントンの成長

「OK!」「うんうん」ジュニアの子供が試合の後に、アドバイスをもらいに来ることがある。負けた子は、また同じミスをして叱られるのではないか?と防御姿勢になっていたり、自分のプレーが出来なくて自信を失っている状態。勝った子は、素直に認めて欲しくこちらを見ている。単に誉められたい状態。子供の欲求に合わせて、誉めたり叱ったりすると子供たちは結果ばかりに意識が行き過ぎてしまう。

出来た事に対して「OK!」。出来なかった事がわかったら「OK!」。次の課題を理解したら「OK!」。これだけで十分。叱るのはプレー行為がフェアでなかった時や練習態度が良くない時くらいで良い。誉めるのも自信を本当になくしてしまった時だけで良い。怒るのは人として間違いを犯したときくらい。

あれこれコートサイドから「誉めたり」「怒ったり」するのではなく、一つ一つのプレーで良く出来た部分に「うんうん」とうなづいてあげる。出来なかった部分ではじっと見ていてあげるだけ。首を横に振ったりもしない。「NG!」は言わないでもわかっているはずだし、そもそも技術力が単に足りない場合が多い。

「〇〇の練習が足りなかったね。今度はあの場面で、しっかり打てるように練習してみよう。」「OK!?」試合の一場面についてどうこう言うよりも、その場面で上手く出来るように「バドミントンの次の課題」にフォーカスしてあげる。悪循環を起こさない事。これが大切だと思う。自分も嫌な気持ちになるし、周りは尚更です。

バドミントンを教える側が焦ったらおしまい。結果を出して欲しくて指導しているとしても、結果がいつ出てくるのかは個人差がある。器用な子なら次から出来るだろうし、不器用な子なら1ヵ月経ってもまだ出てこない事もある。指導の成果は、いつも遅れてやってくる「親しらず」のようなもの。

ジュニアの子供は体の成長と共に出来る事も自然と増える。脳の成長、体の成長、心の成長、技術の成長。技術だけを追いもとめても他が間に合っていない事も多いですからね。中学2年生くらいまでは焦らずに待ってあげたい。ただし、指導内容自体をゆるくではなく、しっかりと指導してあげての事です。指導内容までゆるめては意味がない。それはお互いの為にならない。




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