2015/11/24 一歩目が軽いとショットも軽くなる バドミントンのフットワーク

3連休の毎日がバドミントン。そんなジュニアの子供たちを、下半身の動きという視点で眺めていた。するといろんな子がいろんな体の使い方をしているんだなと、改めて感じた。初心者~1年程度の経験者は、まだまだシャトルを目で追う段階の子(目を離せない)、シャトルを手で追う段階の子、シャトルを上半身で追う段階の子がいる。

経験が2年程度の子になると、足も動かしシャトルを追う子が増えてくる。3~4年程度の経験者になると打つ体制を考えて上半身と下半身を動かしシャトルを追えるようになってきている。5年程度の経験者になって初めてシャトルを追わずに、シャトルを「迎えて」打てるようになってきているようです。それでも少し崩されただけで、途端にシャトルを追う動きになってしまう段階ですが。

シャトルを「追う」とシャトルを「迎える」。フットワークの動き自体は、一見、同じような見える。でも、じっくり見ていると、追う運動と迎える運動では、ある部分が決定的に違う事が発見出来た。シャトルを迎えて打てるようになってくる子の第一歩。リアクションステップの後の一歩目。軸となる足にしっかり体重がのっている。自分でどこに移動するのか?これが最初の一歩目の段階でしっかりと把握している。

体重が乗った一歩目ですから、その後のステップ一つ一つが力強く地面を蹴れている。一方で、シャトルを追う子の一歩目は、上体が先に移動してしまい腰が浮いた状態になっている事がほとんど。この状態ですから一つ一つのステップが軽い。ふわーっとした移動になってしまっているので加速も出来ない。シャトルを、いざとらえて打とうとしてもフットワークの運動エネルギーが無いために、か弱いショットになっている。

リアクションステップには、多くの指導者が意識を向けているので、そこは随分みんな出来ている。問題は、その後の最初の一歩がそのフットワークの運動エネルギーを左右している事を意識できていない点なのです。ただ動いているだけのフットワークと、筋力を蓄えながらドドドドというフットワークでは形は似ていても、下半身から上半身へ力が移動した際に、大きな違いが出てくるのです。シャトルを迎えてしっかり体を入れて打つためには、第一歩目に注意を払う必要があったのです。

焦らずに、一歩目の蹴り足に体重をのせ、動く事。これが非常に大切なのです。すぐに動けば良いというものでも無いわけです。軽い動きでは軽いショットしか打てません。経験が少ないジュニアの子にとっては、そこまで余裕がないのかもしれませんが、次のステップとして頭にいれておきたいものです。

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