2015/11/26 試合の結果から次の課題を見つけるために バドミントンの量と質

子供たちの試合が近いこともあり、どうしても子供たちは試合をしたがる時期。そんな様子を見ていると子供たちの多くが基礎的な練習を雑にやっていることが目につく。手投げのノックでは投げる方が何も考えずにポイポイなげてハイ終わり。サーブ練習では、打つ前に呼吸も整えず、体を静止させることもせずにポイポイ打つ。いたるところでポイポイの連続。。案の定、試合練習でも明確な課題を持って取り組んでいるわけでもなく試合をこなしているだけ。勝った負けたの世界。。

もちろん単純に試合をこなすだけでも、ジュニアの子供たちは上手くなる。やればやるほどうまくなる。打ったシャトルの分だけ強くなれるのがジュニアの時期でもあります。でもそれはジュニアの時期だけなんですよね。体が出来上がってきてからは、量の戦いだけでなく、質の戦いになってくるわけですからね。

ポイポイ練習をやって、試合をガンガンこなす。一見、強くなるけど、あっという間に壁にぶつかる。そしてその壁にぶつかった時に、それを乗り越えるときに、基礎をおろそかにした罰がやってくる。細かな部分の雑なままという「悪い癖」がその壁を乗り越える邪魔をするわけです。

一歩一歩地面を感じてフットワークをしてこなかったばかりに、ラリースピードに追い付けなくなる。ラケットヘッドの準備が遅いままのために、ラリースピードについていけなくなる。相手を見ることなく感覚だけで打つショットを決めてきたために、フットワークスピードの速い人に太刀打ちできなくなる。ショットの質が低いままのため浮き球が多くカウンターをくらいまくり撃沈する。呼吸が整わないままサーブを打って、サーブが乱れてラリーの主導権を失う。

こういった事が自分で気が付けないまま試合が終わってしまいます。なぜ負けたのか?自分が高めなくてはいけないものは何か?。質を考えてバドミントンをすることで次の課題が発見できるのです。悔しくて泣いてそこに立ち止ってしまうより、「次はこれやらないといけないな」「これならどう?」「次はここかな?」と試合結果を前向きにとられられるようになってほしいのです。

TOPレベルを目指すわけではない、バドミントンで食べていく気はない。こんな子供であっても、準備を雑に行い、本番での良い結果だけを求めていては、将来にわたって心配でもあります。勉強や仕事の「やり方」にもこの悪い癖が出てきてしまいます。日々の行動は習慣になります。「成功するためには、何事も準備が9割」。課題が発見できるそんな試合になるように、質を求めての試合準備(練習)をしっかりしたいものです。

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