2015/11/27 足踏みすると力が抜ける バドミントンのフットワーク

ある小学6年生の女の子のフットワークに違和を随分と前から感じていた。一見、何も問題無いように思える。でも、ホンの一瞬、あれって思う部分があるなと感じていました。先日、フットワークのスピードをあげる練習をしてみたところ、その子のフットワークが速くならない事で、あれもしかしてと思い、以前からもっていた違和感の部分にいよいよメスをいれることになりました。

リアクションステップの後の一歩目で、彼女は歩数合わせをしていたのです。チャチャと足をバタつかせる。これが違和感の正体でした。フットワークの歩幅は、初動からヒットまでの動きの中で、徐々に大きくしていくのがフットワークのセオリーではありますが、リアクションステップの後に、歩数合わせを入れてしまうと、何のためのリアクションステップだったのかわからなくなるのです。

リアクションステップは、静止状態の体を、動に切り替えるためのものであり、その際の重心の移動で運動エネルギーを生み出し、フットワークの加速をもたらすものです。歩幅調整の足踏みは、行きたい方向とは逆の力を働かせるものです。余裕があるにも関わらず、たった一つ足踏みを入れてしまうがために、パワーが失われてしまう。届くよねと思ったシャトルにも追いつけないのは、この足踏みが原因でもあったようです。

歩幅調整のための足踏みをするくらいなら、最後の一歩を大きくしたり、ジャンプして打つ方が強いショットが打てます。また、足踏みをしてしまう原因の一つに、移動方向に対して、体がすばやく横向きになっていない事もあるのでしょう。

横を向くために、軽く足踏みをしているのかもしれません。瞬時に体を横にするためには、膝を回す動作が必要です。リアクションステップ時の足の着き方も工夫が必要になります。つま先が相手コートではなく、サイドを向くようにする。体は前後には素早く動けない作りになっています。横に動くように出来ています。素早く横向き出来るように、まずはここから意識させ、その後で、足踏みの修正の流れになるのかなと思います。

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