2015/12/04 手首を立てるタイミングはいつ? バドミントンのリストスタンド

バドミントンの運動連鎖は、足首、膝、股関節、肩甲骨、肘、そして手首という感じで行われる。その中でも、しっかりとシャトルに力を伝えるための最後の関門でありながら、上手に出来なくてもなんとかなってしまうのが手首。腕にはすでに力が宿っているため、手首の形がどうあれ、シャトルはある程度しっかり飛んでしまう。

そんなことからから、ジュニアや初心者は、手首の形、いわゆるリストスタンドについての意識が低い。手首を立てろ!とうるさくいっても、またすぐサボる。もちろん、その他の多くのショットがまだまだ成熟度が低いので、ある程度、なんとかなるものはあえて意識しようとは思わないのでしょう。そんな事より他をやりたいといった感じで。

上級者になってくればくるほど、一瞬のリストスタンドの遅れがショットにどんな影響を与えるのかは実感できているものです。差し込まれる、ショットが沈まない。シャトルをはじけない。などなど、リストをおろそかにした途端、ラリーの状況を悪くしてしまうのです。

子供たちには、確かにまだまだ実感できないものではありますが、基礎技術の最後の要となるものでですので、楽しく身にくけられる方法がないかを模索しています。単に「やれ」では、きっとまたサボるので。

ちなみに、リストスタンドで一番混乱するのは、いつ手首を立てるのか?だと思います。構えたときか、腕を引いたときか、腕を振りだす時か、打つ直前か?です。いろいろ試してみましたが、腕を引く時にリストを一緒に立ててしまうのが一番楽で、体にもしみつきやすいかと思います。

腕を引き、肩甲骨を広げきったあたりで、シュッと手首を立てるようにすると、腕の速度のギアが一段あがり腕の振りが一層早くなります。ギアの切り替えポイントを間違えると効果があまりないのでしっかり素振りで体に覚え込ませたいものです。

バドミントンでも、野球やゴルフなど他のスポーツでも実証されている、加速するための2段モーションが有効です。リストスタンドはこの2段モーションの2段目に使ってみるとスマッシュがぐんと早くなることもありますよ。

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