2015/12/18 スマッシュを早くする3つのポイント バドミントンのモーション

バドミントンのショットの花形と言えば、誰しもスマッシュと答えるでしょう。ズバッと決まるその光景は圧倒的な成功のイメージにも見える。しかし、誰しもそんなスマッシュが打てるとは限らない。

同じようなフォーム、同じようなモーションを真似しているのにも関わらず同じようなスマッシュが打てないなんて事も多いのでは無いでしょうか?

そこで、スマッシュのパワーをあげようと多くの人がまず考えるのは筋力アップです。背筋を鍛え、下半身を鍛え、スナップを鍛える。鋭いスマッシュを打つ人すべてが、ガチむちの筋肉ではない事にうっすら気付きながらも他に何を変えていけば良いのかがわからないので、筋トレに励む。

筋トレをすれば確かにラケットスピードが上がり、スマッシュは早くなる。でもパワー系だけでは筋肉疲労と共にその威力も落ちてしまう欠点があります。そもそもジュニアやシニアでは筋力も思ったように付きません。

そこで、スマッシュの威力を高めるために見逃しがちな部分、真似しきれていない部分を3つほど書いておく。

1.肩の位置。これは先日、左右への打ち方の時に書いた事と同じで、肩の位置によって強く打てる方向がある程度、決まっていることを意識することです。肩がどこまで回せるのか?ここを意識することで、スマッシュを強く打てるコースを選択するようにする。

2.ヒットポイント。これもこれまでにも書いてきましたが、シャトルを捉えるヒットポイントをほんの少し遅くする。上から落ちてくるシャトルを迎えに行くのではなく、一緒に上から落ちる感覚でヒットする。スマッシュは上から下へと向かうショットですから、上に迎えに行ってはその力が逃げてしまいます。今までのヒットポイントよりも若干下で打つ。

3.振り抜き。これが一番、忘れがちなのですが、スマッシュを打った後の腕が相手コートに投げ出すようになったままだとヒットの際にシャトルに十分な力を乗せきれません。振り抜いた腕は自分のお腹に向けてしっかり引き戻す。これで腕が肘を中心に回転運動となりラケットヘッドがシャトルを下へと最後の一押しします。

筋トレも確かにやらないよりもやったほうが良いですが、シャトルを打つ瞬間だけでなく、ラケットワークのスタートからエンドまでの一連の運動を再チェックしてみることも大切です。バドミントンは準備が9割。そして残り1割は後処理です。

ラケットでシャトルを打つ瞬間は、コンマ秒の世界です。準備が遅れれば、肩の位置は間に合わず、そしてヒットポイントも理想とは違うところになってしまいます。そして、自分でヒットしたと思う瞬間からコンマ数秒の間もまだラケットにシャトルは触れています。最後の最後で力を無駄にしていないか?後処理も意識です。

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