2015/12/25 構えるタイミングはいつ何に合わせるのか? バドミントンの前衛

ダブルスの前衛では、後ろを振り返ることなく自分のパートナーのショットに対する相手のリターンにタイミングをあわせる必要がある。しかし、情報が少なすぎるため、どのタイミングで何を準備して良いのかが難しい。

何を準備するのか?これは自分のパートナーの体勢と相手の体勢を瞬時にイメージして、強いリターンが来るのか?来ないのか?この二択から始めると良い。強いリターンを予測するなら、コンパクトに速いリターンに対応できる準備をし体勢維持を最優先に、構える。弱いリターンを予測するなら、しっかりラケットヘッドを上げてさらに追い込む準備をし、力まずラリーを決めに行く準備をする。

難しいのが前衛の構えるタイミングです。自分のパートナーのショット音にあわせたり、相手がぐっと構えた瞬間にあわせたりするのが一般的かと思います。パートナーの体勢が良い時は、ショット音にあわせる。体勢が悪い場合は、相手の構えのタイミングにあわせる。こんな切り替えも出来ると良いです。

ちょこっとジャンプ(スプリットジャンプ)でも良いですし、踵(かかと)をタイミングにあわせて着くだけでも良いです。前衛の時は移動距離はあまり長くはならないので、膝抜きによるタイミングあわせはしっくりこないかもしれません。タイミングあわせが自然に出来るようになったら、肩甲骨を開き、リストを立て、腕を軽く引き、すぐに振りだせる状態にする形を体にしみこませる流れを練習します。

ジュニアの子供たちや初心者は、前衛でタイミングを合わせる事自体をしていない事が多いです。タイミングを計っていなければ準備が間に合うわけもありません。前衛では、ラケットをあげろ、リストを立てろと言ったところで、タイミングがわからなければ、ただただ形だけとなり、ショットにはつながりにくいのです。

バドミントンは準備が9割。その準備の中でも、タイミングの占める割合は非常に大きいものです。タイミングを強く意識した練習を続けることが、試合強者となる事にもつながります。相手のタイミングをずらすことも意識できるようになるからです。

ただ打ち返すだけのバドミントンから、打ちにくいものを返すバドミントンへの進化の第一歩が「タイミング意識」です。比較的相手をみる余裕があるダブルスの前衛でまずはタイミングの取り方の練習です。

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