2015/12/29 膝の曲げ方の基本は「く」の字型 バドミントンの溜め

全日本小学生大会も終了し、うちのジュニアの出場選手は3位で来年につながる良い試合が出来ました。ライブ動画などで試合の様子をみる事もできる時代は本当に良いですね。ジュニアのTOPレベルの子どもたちが出来ている事は、小学生でもできる事と一つの指針になるからです。

今回、注目して見ていたのが、彼ら彼女らの前進力の部分です。どのような足さばきをしているのかを細かく見ていると、基本に忠実であることがわかります。その中でも、特徴的な部分は、力のため方がしっかりできている子がほとんどだというところでした。

しっかり、膝を曲げるのは当然できているのですが、この曲げ方が基本通りに出来ている。膝を単に曲げるのではなく、くの時に曲げる。やや内股気味にためていることが多くの選手の動きから読み取れます。これが都大会レベルの選手ですと、くの時ではなく、ただ膝を曲げている事が多いです。

また、打った後に動けない子の多くが、膝の曲げ方に問題があるので、うごけ!と言いたくなったら、溜めた時の膝の形を確認し、くの字型の膝となっているか?ここを確認してみてください。細かなショットの際も、一瞬の膝の溜めが必要になりますので、徐々にその形をくの字に変更していきたいです。初心者や下級者は、膝が外側にくの字になっている子も多いので、力が逃げてしまわないように、膝の曲げ方の違いで、動きが変わることから教えてあげると良いです。

くの時に膝を曲げることで、全身の体重が膝にたまったものを、前進する力に変えることができます。内転筋などの股関節周りの筋力や、膝周りの筋力がある程度、育っていないと怪我をしてしまう形ではあるので、いきなり取り入れる前に、素振りやフットワークの中でゆっくり取り入れていくと良いと思います。片足ずつでも良いですね。

膝だけでなく、肘も、力をためる時には、くの字型が基本です。こまかな部分で何かこの子は違うなと思ったら、形をチェックしてみると良いかもしれません。ほんの些細な形の差が、力の大小を左右してしまいますからね。ただし、万人が同じ骨格構造、関節構造、筋力バランスではないので、強制的に同じ形にするのではなく、その子がスムーズに力を連鎖できるフォームがどれなのかと模索してあげることも大切ですね。

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