2016/01/04 クロスを同じ打点で打つ必要はない バドミントンとショット

ジュニアの子供達のショットを見ていると、打点に対する意識がそれほど高くないことがわかる。クロスに打つ際でも、ストレートに打つ際でも、体勢が良いときでも、悪いときでも、ほぼ同じ打点で打つことが正解だと無意識に前提条件が出来ているように思う。

ショットの基本的な考えとして、一番強く打てる打点と方向を選択することがあります。

方向に関しては、以前にもメモしたように自分自身の肩がどこにあるのか?これを基準に強く打てる方向を選択する。肩が前まで出る体勢を保持しているなら利き手の反対へのクロスも強打できる。しかし、肩が前まで出にくい体勢であれば、ストレートや、利き手側への逆クロスなら強打できる。

打点に関しては、2つの考えをもっておくとよい。1点目が、体勢が整っている場合は高く、体勢が整っていない場合は、いつもより低め。2点目が、ストレートショットの場合は高い位置で、クロス、逆クロスの場合は、いつもより低め。

打点を変化させる理由は、自分の腕がしっかりふれる角度をしっかり保つためです。体勢が整っていない場合は、腕をしっかりふれる体勢を整えるのに、通常より若干時間がかかります。無理に高い位置で捉えようとすれば手打ちになる確率が格段にあがってしまいます。

クロスショットの場合は、肩を通常よりもより前で打つことになるため、準備からヒットまでの肩の可動時間が伸びます。この時間差の分、打点を低くすることで、通常の振りの延長線上でショットができます。逆クロスショットの場合は、肩が通常よりも後ろで打つことになるため、準備からヒットまでの肩の可動時間が短くなります。この時間差分、打点を低くすることで、打点は下がっても、ショットのタイミングを通常と同じに合わせることができます。

もちろん、これはすべてのショットを同じスイングの延長線上で行う大前提のもとにしています。人によっては、クロスと逆クロス、ストレートと打ち方を変えている人いますので、その場合は、少し違ったタイミングの取り方になるかと思います。

同じスイングで色々なショットが打てる方が、相手にとっては嫌ですし、何よりあれこれ別々のショットを練習する時間をとらなくて済む練習効率からジュニアや練習量の少ないシニアには良いと思っています。

相手をみて、自分でどこに打つかを考えるだけでなく、今の体勢ならどこに強く打てるのか?肩と打点に意識をもって練習し強く打てる方向と打点を身に付けることも大切です。これが出来てから戦略的に、ショットの方向を考えても遅くはないですからね。

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