2016/01/18 ジャイアントとのび太の戦い バドミントンのダブルス

ジュニアの親子大会が無事終了した。今年は親子ペアがチームに分かれての団体戦でした。自分の子供と組んだり、他の子と組んだりと新鮮な刺激をもらえました。子供たちがチーム分けを考えてくれて、4チームにわかれたのですが、子供たちは大人の強さばかりに目が行っているようで、親のレベルで割り振っていたように思います。

確かにそれも一理あるのですが、大人は大人の事情もあり全力で戦わないので、ペアの強さの8割は子供がどれだけ打てるかで決まってしまいます。実際、優勝したチームから最下位までチームメンバーを見回すと、ほぼ子供の総戦力通りの順番になっていました。子供が親に期待してくれるのはありがたいのですが、親に頼らず自分たちで勝てるチームが強いんですよね。

親子大会という特殊なペアリングに限らず、ダブルスのペアリングでは、足を引っ張る者の存在は非常に大きいのです。混合ダブルスがなぜあんな変則的なフォーメーションを採用するのか?を考えればその存在の大きさはわかると思います。ダブルスを組む際に、自分が確実に足を引っ張る側だとわかっているなら、自己主張する部分を限定し、それ以外はパートナーに任せるとはっきりさせないとうまく回らないのです。

注意点としては、戦力的に劣る方が、自分から、これは出来ない。これはミスが多いから任せる。ここだけは死守する。ここを狙っておくと、謙虚になりながらも主導権を握ることです。謙虚さが無い場合は、ムカつかれてしまい空気が最悪になります。

そして、うまい方は俺が俺がにならないようにします。一人で二人を相手に出来るほどの実力差がある場合なら問題ないですが、そこまで開く事は極々稀です。1対2を続ければ体力も精神力も持ちません。勝ちあがるにつれて疲労から空回りを始めます。出来るだけ力を温存しながら行くくらいでないと勝ち進めません。

しっかりと役割を決めておけば、力の劣る方は仕事が限定的ですから試合を重ねるにつれて、その精度が上がっていきます。どんどん息が合ってきます。これが勝ちあがった戦いの苦しい時に活きてきます。力を温存した強者と、仕事師として覚醒した弱者が、終盤になりペアとして強者となるんですね。

今回の親子大会でも見られましたが、子供(力が劣る方)が自分勝手に振る舞い、それを自分のミスだと気が付かず、ペアを怒っているときがありました。対戦相手は、自分の仕事はこれしか出来ないと頭をさげながらもそれをしっかりとものにしていました。

激戦ではありましたが、息があわなくなった前者は前半の大幅リードを守れず、徐々に追いつかれ、最後は、二人の間にポトリとシャトルが落ちてゲームセットとなりました。仕事師として覚醒した相手の弱者は、ほっとしたそして緊張から解放された良い表情であり、それをサポートし続けた強者は、やりきった笑顔で一杯でした。

一方のジャイアンペアは・・・会話もすることなく、挨拶も適当にすまして、その場から姿を消しました。負けた原因がどこにあるのかをきっと相手におしつけているんだと思います。いつまでたっても勝てない伸びない子のいつもの光景です。

弱者には弱者の戦いがあります。そこから再出発すれば良いのにそれが出来ないのです。まずは自分自身がそれを認めることが必要なのですが、口では認めていますが態度をみるかぎり、なかなか受け入れられないようです。

成長するためには、現在地を正確に認識することが大切です。「俺は強者」だと自分を省みないジャイアンよりも、現在地を知り戦いの手段をドラえもんに懇願するのび太の方が最後はいつも勝のです。漫画では最後にオチがありますが、現実世界では基本オチはありません。謙虚な方がちょっとづつ勝ちを拾っていくんです。

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