2016/01/21 同じミスは成長のあかし バドミントンの成長階段

我々は同じミスを繰り返す。条件反射的にミスをする。分かっていても瞬間的な判断が必要とされるその時に、体がそう動いてしまう。本当に厄介なミスであるが、試合中でもないとその状況が訪れる事が少ないので、練習での補正もしにく。

昨晩の大人のバドミントンの全4試合の中でも私自身も4度同じミスをしたし、ある中学3年生は6度も同じミスを繰り返した。そのミスにその人に名がつくほど毎度毎度同じミスをしてしまいます。頭では分かっているのにです。

しかし、子供たちは同じミスをそれほど繰り返さない。学年が低くなればなるほど。

これはどういう事なのか考えてみると、バドミントンの経験が少ない低学年の子は、まだまだ型が整っていないので、同じミスをしろといっても出来ないレベルにあり、さらにはそもそも全体的にミスが多いのでどれかが目立つこともない。そして成長スピードも速いので、ミスが他の形になって現れる事の方が多い。

経験も多くなってきた高学年になってくると、バドミントンの型もある程度、しっかりしてくるので同じミスを繰り返せるようになってくる。自分自身も同じミスであると認識できる頭も成長しているので、またやってしまったという思いが顔にも出てくる。中学生もほぼこの状況かなと思います。

しかし、高校や大学までやっている子になると、少し変わってくる。筋肉面の成長、精神面の成長、頭の成長と一気に今までのバドミントンの型をぶち壊しはじめ、経験年数の少ない子たちと同じように、同じミスが目立たなくなる。大人になるとまたバドミントンの型が固まり始めるので、同じミスが目立つようになる。

結局、条件反射的にでる同じミスは、ある程度、バドミントンの型が出来てきたという事であり、それを直すには、そのミスの部分だけを直すのではなく、全体的にバドミントンの型をぶっ壊す事をしないと修正は難しいのかなと思う。

大人も子供も一番簡単にバドミントンの型を変えるには、肉体改造です。筋トレやランニングなどのトレーニングで、自分の体を作り直す。ちょっと太った人がスリムになるだけでもバドミントンは急激に変化します。また、がりがりの人が筋肉をつければまた違ったバドミントンになれます。

もちろん、肉体改造には限度があるので、トレーニングする機会が無い人は、他を変えます。頭と精神面です。考え方を変えてバドミントンをすれば、ラリーの選択肢も変わります。相手を観察するスキル。自分たちを観察するスキル。状況をよむスキル。ショットの選択肢の最適化スキル。その試合中の相手のラリー展開の学習能力。などなど。

ただただシャトルを追いかける事をやめ、バドミントンをテレビゲームのような感覚で、外から眺めながらプレーする。自分自身はプレーヤーでありながらも、ゲームの支配者となる。

条件反射的に同じミスが繰り返されると思ったら、肉体を変えるか、思考を変えるか?そのミスだけを直そうとしても難しいものである事が多いのです。

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