2016/01/27 アドバイス前の30秒ルール バドミントンと誤診

最近、息子がバドミントンを自分から練習しようとする姿を見て、応援とばかりに口出しの回数が増えている。そんな中で息子から頼もしい一言が飛び出してきた。親としては少し寂しいが、それでも「それで良い」と応援したくなる一言でした。

私「〇〇を〇〇でやってごらん」息子「いいの。俺も俺のやり方で考えてやってるの!」今までは、私に言われたやり方を良く考えもせず渋々ながらやってきた彼が、自分で考えてやっていると言ってきたのです。

もちろんその考えを聞いて、そこはこうした方がもっと良いよと思う事はまだまだ多いのですが、それでも自分で考えて、自分で上手くなる方法を探りだした事に対して、大いに褒めてあげました。本人が今現在、何に取り組んでいるのかなど今まではお構いなしに私の視点だけで進めてきたのを、これからは本人主体に出来そうです。

試合をするのは彼であって私ではない。上手くなるのも彼であって私ではない。改めてこの事を考えさせられました。

ジュニアのコーチや親は、子供に上手くそして強くなって欲しいと思うあまり、口出しを沢山してしまいます。でも本当に強くなる子は、自分で強くなっていくもんなのですよね。壁にぶち当たった時、問題が解決しないとき、突破口が見えない時、ジュニアの子供一人一人のそんな瞬間を見逃さないことが一番大切なのかなと思いました。

ずっと手助けをすれば独り立ちは出来ません。手助けをするタイミングを見誤らず、何に悩んでいるのか?何に取り組んでいるのかをしっかり観察してあげて、求められた課題に対する解決策をいくつも準備してあげておく事が大切なんだと思います。

ついつい自分でみつけた解決策はすぐに伝えたくなってしまうのですが、自分で考えられるようになった子には、右から左へと話が流されてしまう事も多いです。

いま何に取り組んでいるのか?(現状確認)それはどんな体験から取り組みたいと思ったのか?(過去との比較)どうなればその課題はクリアしたと言えるのか?(正常との比較)その課題をクリアするとどんな変化が訪れるのか?(未来への予測)としっかり耳を傾けてあげようと思います。

たまたま家で流れていたTVドラマ『フラジャイル』より

医者は忙し過ぎて、患者の話をろくに聞かずに10秒で診断してしまうことがある。患者や家族への問診テクニックの基礎には「30秒ルール」というものがあり、最初の30秒は医者は口を挟まずに耳目を配る事とされている。 ところが多くの医者はそれをしない。なぜか。忙しいからだ。しかも多くの医者は最初の10秒で頭の中にもう診断識別を想起している。 そして、患者の言葉を遮って自説を確かめるための質問を始める。するとどうなるか。患者は口を閉ざす。発症時の様子、事の背景、違和感、言葉にできない切迫度や佇まい。それこそが発病のメカニズムのヒントになるのに。 あとたった20秒が我慢できない。あやふやな問診をして的外れな検査をして一発当てゲームをやっていては治るものも治らない

バドミントンでも同じですよね。問診30秒。しっかり話を聞き、顔の表情やしぐさを見てから、診断開始です。忙しくても、長い目でみるとそれが最短に。誤診は誰も幸せにしません。

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