2016/02/13 ナイスショットの練習をする バドミントンと意識

自分の武器に磨きをかける。これが最高のパフォーマンスを発揮するために必要不可欠の事だと前回メモをしました。人間誰しも自分を表現できるものを持ち、それを使えた時に喜びと達成感を感じるものです。試合に集中しろと言われても、それを維持できるエネルギーが補給されなければ集中は途絶えてしまいます。

自分が不得意なショットでミスを繰り返すと、集中力をそぎ落とされてしまいます。そこから立ち直れる人には、ミス以上のご褒美があります。これが自分自身が気持ち良いと感じる事のできるショットです。このショットのエネルギーを得て、最高のパフォーマンスに辿り着き試合を制するのです。

もちろん自分に武器があるように、相手にも武器があります。相手も武器だとわかったとたん対策を練ってきます。武器さえ抑え込めれば相手の焦りを呼び込むことが出来るからです。武器の精度が低ければ、相手の思うつぼになってしまうことさえあります。

武器の精度をあげること。スマッシュ一本打つにしても、早ければ良いのではなく、きちんと相手の構えをみて、ラケットヘッドが回りにくい部分に打ち込む。相手のポジションをみながら足の長いスマッシュか、足の短いスマッシュにするかを選択する。より角度をつけるためにジャンプスマッシュにする。

ドライブ一つでも、ネットから浮かないドライブ、相手の手元まで届かない緩く低いドライブ、相手のミスを誘発するラケットヘッドの届きにくい場所への早いタッチでのパワードライブ。相手を揺さぶる引き付けてからのフェイントドライブと磨けるものは沢山あるのです。

単にスマッシュが早い、ドライブが強いというレベルを通り越した練習をすることで、精度は上がっていくものです。なんとなく基礎打ちをするのではなく、きっちりナイスショットの練習をするのです。ミスすることも当然あるでしょうが、ミスをした状況を把握し、選択肢やコースが自分の技術と合致していたかかを確認すれば良いのです。

集中して練習している場合なら、ほとんどの場合が他の選択をしていればそのミスは回避できたものと気が付くでしょう。また、他の原因として、単にあれこれ考えすぎて、肝心要のシャトルへの集中が出来ていない場合も多くあると思います。

ナイスショットは、状況把握、選択、集中の3つがそろって初めて生まれます。ナイスショットは掛け算ですので、一つが0なら決して生まれません。単にショットの練習するのか?それともナイスショットの練習をするのか?この意識の違いが武器の精度につながっていきます。

まぐれでナイスショットではなく、狙ってナイスショットを生み出せるように、コート内の主役であるシャトルに高い意識をもって練習です。凡ミスがでたら集中力が途切れ始めた信号です。もう一度、シャトルのコルクをしっかり見つめましょう。

試合中に、ミスをして悔やんで泣く人は、練習中に、ナイスショットの練習をしていないから、ミスに対する免疫がないのです。ほとんどのショットがミスショット。これが精度を意識して練習している人の頭にはあるのです。ミスショットのレベルの違いがバドミントンのレベルの違いでもあります。

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