ダブルスの試合が近いこともあって、ジュニアの子供たちは熱心にダブルスの試合練習をしています。攻める時は縦で、守るときは横。こんな簡単なイメージですが随分と隙がない陣形をとれるようになってきています。
ただし、気になることが一つだけあります。それは、陣形を整えられない時の動き方です。攻める時に前衛が間に合わず縦の陣形を取れない時、守るときにパートナーが横の陣形に間に合わない時。こんな状況も試合中には沢山出てくるのですが、ここでの対処方法が人によってばらつきがあることです。
コーチの方からは、戻れない時は、そこでまず止まって打つ準備をしろと言っているのですが、子供たちの頭は、戻ることを最優先に考えて動きながらシャトルに対応してしまいます。形にとらわれすぎているとも言えます。
横に並びながらでも攻めることは出来ます。縦に並びながらでも守ることは出来ます。それが出来るだけの力もシングルスを練習しているのであるのですが、「出来る」が頭の片隅から消えてしまい、焦って「出来ない」になってしまっています。「出来るんだよ」という部分をしっかり思い出してもらう練習も必要なんだろうなと感じます。
同レベルの子でダブルスを組むことが多く、一人でもその状況を背負う気持ちが育ちにくいのだと思うので、レベル差のあるペアでも練習し、「それでもなんとかなる」「それでもなんとかする」こういった強い気持ちを育ててあげたいなと思います。
ちなみに、うちの息子はハイレベルな子と組むことが多いので、相手に任せっぱなしになりやすいので、「それでもなんとかなる」が先に育ってしまったように思います。「それでもなんとかする」も育ててあげないと高学年になったときに苦労しそうなだと感じます。今度の試合が終わったら「任せられる側」も練習ですね。
ダブルスは状況が本当にコロコロ変化します。陣形の基本を習得したら、次のステップとして横陣形で攻る。縦陣形で守る。どちらも試合中には沢山出てくる状況です。二つのステップを練習することで、自分のパートナーの位置を確認する目も育ち、やっとコートを俯瞰できるようになってきます。