息子のバドミントンの試合を振り返ってみます。ダブルスは一番強い子と組んで戦い想定通りの結果となりました。強い子と組めると決まった時から彼の目の色が変わりました。「これなら勝てる。勝たなきゃいけない」と未来予測が働いたことがやる気スイッチをONにしてくれました。
試合練習の中で、最初は、どうしてよいのかわからずなかなか勝てませんでした。ここで心が折れる可能性もあったのですが、そこはパートナーが盛り上げてくれて乗り越えることができ、1か月程度で、高学年ペアにも勝てるようになり「まだ出来る。勝てる」と試合中に、目の前のゲームに集中できるようになりました。
ダブルスの本番の試合で、予定されていた結果をものにして、賞状とメダルをもらい「やって良かった」と自分の過去に対するしっかりとした満足を得ることが出来ました。やれると思った事を、実際に実行し、そして満足いく結果を得られた。2か月にわたる彼の努力がひとつの自信を植え付けてくれました。
連日の試合となったシングルスで、この自信が早くも発揮され、グループリーグを1位で通過。他の子をまったく寄せ付けず見事に箱抜けしてしまいました。これは私も想定外。もっともっと苦戦するかと思ったのですが、自信をもってしまった息子は、さくっと勝ってしまいました。2日前だったら負けていたかもしれない相手にです。
気持ちの入った事前の努力と、気持ちの入った試合本番、そこで得られた満腹感。未来と今と過去が、わずか1日で融合し、息子を変化させてしまいました。 試合前に「やれる」と良い未来を思い描き、試合中には「やる」と今に集中、試合の後には「やれた!」と過去を喜ぶ。覚醒とはこういう中で突然現れるものなんだなと本当に良い経験をさせてもらいました。
ちなみに、シングルスの決勝トーナメント1回戦は、1ゲーム目は覚醒中のためあっさり奪いましたが、いよいよ限界が来てしまいました。握力の限界、下半身の限界と、徐々に体に力が入らなくなり「やるぞ!」が「あれ?やれない。」に変わり今に集中できず逆転負けをしてしまいました。
まぁ、上出来です。二日間にわたりひたすらシャトルを追いかけ12セット分は全開で試合が出来る事がわかりました。これが彼の今の筋力、体力の限界です。偶然かもしれませんが、息子とランニングをしながら12セット分は走ろうと言いながらやっていました。13にしておけばもう一勝出来たかもしれません(笑)