2016/03/31 筋肉にはギュッと力をいれない バドミントンと運動

長男坊が素振りを日課とするようになって半月が過ぎました。フォアハンドの形が随分と安定するようになってきました。フォーム(骨)をしっかり意識出来るようになったので、昨日から筋肉の使い方を伝えました。

筋肉の使い方というと、力を溜めて振るとみんな考えるようで、うちの息子もその思い込みが入っていました。筋肉を固くすれば確かに力は固定されます。静止する事が大前提であればそれでも良いのですが、バドミントンの素振りでは静止させる概念は不要と言っても良いのです。

固定させるものは骨であり、伸び縮みさせるものが筋肉。割りばしの先にゴムをつけて飛ばす遊びを思い出してもらいながら、この固定させるものと、躍動させるものとの関係を説明しました。

筋肉は固くするのではなく、ゴムのように使う。腕を回せば筋肉がゼンマイのように力をその内部に蓄積し、逆回転されたときにその力が解放される。

ゴムは柔らかい必要がある。固いと伸び縮みが出来ないよ。ラケットをもつ下3本の指部分のように固定したいところだけ力をいれて、動かしたいところは力を入れないんだよ、筋肉を回転させるんだよと。

腕を振る際に、今まではまるで腕を棒のように振っていたのですが、ゴムとして意識させ、回転によってゴムのねじまきを行ってその溜まった力を逆回転に解放してあげるように振ってもらうと、力みもなくヘッドが走るように変化しました。

ラケットを引く際に、一番後ろまで引いたときに力をいれずに、ギュッと静止させるのではなく、肘、手首の順で回転をさせて筋肉にねじりの力を溜め、溜めが出来たらすんなり逆回転に解放しながらラケットを前にもっていく。

言葉にするとこんな感じの事を例をみせながら伝えました。それでも中々、肘を後ろに引いた際に、ラケットが止まってしまう事もまだまだあるのですが、筋肉はゴムだよの概念が徐々にわかってきたようです。

うちのジュニアの子をみていても運動神経の良い子は、自然と出来る動きなのですが、うちの息子同様の不器用な子は、筋肉や骨の使い方といった運動そのものの原理原則が体得できていないために、表面の見た目だけマネをしてしまいがちです。

体の内部にある骨と筋肉。こういった目には見えない部分の大切さを伝えてあげないと、ぎこちない運動音痴のままになってしまいます。運動音痴は骨と筋肉の使い方で治せます。子供にどれだけイメージさせられるかが勝負どころではありますがね。

バドミントンで強くなりたい。だからバドミントンの練習をする。でも運動音痴な子はバドミントンの前に、メスをいれておかないといけない部分があるのだと思います。運動の原理原則。

運動音痴特有の動作概念をアンインストールし、スポーツ万能の人のもつ動作概念をインストールしてあげて、運動体のリニューアルをしないと厳しいのだと思います。結局、その子のもつ動作概念通りに体は動いてしまうのですからね。

筋トレや体幹のトレーニングをしたとしても、筋肉の使い方、体幹の使い方がわからない子には、実際の運動には結びつきにくいです。まずは骨、筋肉の使い方が最初の一歩だと思います。使えるようになるともっともっととトレーニングを率先したくもなるものです。

うちの運動音痴の長男は、私にとって生きた教材です。私には当たり前の事でもそれが当たり前ではない事をいつも教えてくれます。今後も楽しみです。

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