2016/04/04 喜べないから弱い バドミントンとパフォーマンス

ジュニアの子供たちのオープン大会で感じた事です。今回はサイドコーチに入り近場から彼ら彼女らの試合を見守りました。最初の試合はどの子も顔が緊張していました。緊張や移動の疲れもあるのかと思って次の試合では改善するだろうと思って見ていたのですが、ミスをしたときには嫌な顔をするもののやはりどの子もナイスショットをしても喜ばない。

本来、スポーツとは楽しいもの。試合は練習のその発表の場でもあり、出来たことを素直に喜ぶ事も集中力を持続するためには大切なのですが、喜怒哀楽の「喜」「楽」が抜け落ちてしまっていました。一流の選手になればなるほど、試合を楽しむ、プレーを楽しむことの大切さを知っているものですが、うちのジュニアの子は、まるで喜んではいけないようなそんな重い空気の中で試合を重ねていたんだなと感じました。

そこで、ひとりひとりに「もっともっと試合を楽しもう。喜ぶところで喜ぶからパフォーマンスがあがるんだよ。」試合中に、へらへら笑う事と、プレーを喜ぶ事は違うという事を伝え、次の試合に挑んでもらうように伝えました。

結果としてみんなに試合中の笑顔が戻り、見ていても気持ちの良い試合となり、ミスを連発する事が激減しました。ひとつ前のワンプレーを引きずりやすい子供たちですが、点をとれた時に喜ぶようになって、心の切り替えがうまくできたことが良かったのかと思います。

試合中に怒っても良いです、試合後に泣いても良いです。でも上手くなりたいなら、それ以上に、試合を楽しむこと、プレーに対して喜びを持つことが、勝利への第一歩であり上達の第一歩です。苦痛は逃げを生みます。練習も嫌になってしまいます。悪循環の始まりなのです。

試合で勝ちたいなら前を向き続ける事です。相手も様子を伺っています。弱気な姿、怒っている姿、泣いている姿、こういうものを相手に読み取られてしまっては、格好の餌食になります。

悔しい思い、背負うもの、いろいろあるのかもしれませんが、自分自身の「楽しみ」と「喜び」の方が圧倒に重いのだという事を理解して欲しいなと思います。自分が輝く姿は他人にも良い影響を与えます。腐ったみかんにならないように。

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