2016/04/12 子供を混乱させる大人の口癖 バドミントンと言葉

先日、ジュニアの練習で下級生チームのフットワークを見る機会がありました。下級生と言っても東京都で上位に食い込む子もいれば、向上心の無い子や、ほんとうに始めたばかりの子もいる中でのフットワークの練習です。

向上心の無い子は、運動という意味でがんばってもらえれば良いので、上手くなりたいスイッチが入るのを待つしかないので周りに悪影響がなければ、楽しくやることを最優先にしてあげました。

始めたばかりの子は、何もかも頭で考えながらとなるため、ぎこちない動きが多いのですが、好奇心が目に現れているので、こちらの話をよく聞くだけでなく、上手い子の真似を必死でやろうとしている姿がありました。

上級者の子は、しっかりフットワークをしているのですが、下級生ですからフットワークを楽しいと思ってやっているようには思えませんでした。ただし、向上心が無いわけでないので、新しい刺激があればやるのかなと思いワンランク上のリアクションステップを見せてみました。 すると、上級者の子たちの目の色が変わり、フットワークに対してより真面目に取り組むようになりました。(真面目にはもとからやっていましたが)

やはり子供たちには新しい刺激が必要なんだなと、改めて感じました。うちの子も、もっとうまくなるヘアピンのやり方をいつもは関わることの少ないコーチから教えてもらったその日には、家でも率先して嬉しそうにヘアピンの素振りをやっていました。

いろんな人がいろんな教え方をするから子供は混乱する。これも一理あるのですが、刺激という面で考えると、いろんな人から教えてもらう事も大切なものなのだなと感じました。 こんな事を感じながら、「子供たちを混乱させる指導」とは何なのかについて少し考えてみました。混乱させる指導者に共通するものは、言葉使いにあるのかなと。

「違う違う、それは違う」「いや」「でも」などの言葉が口癖になっている人は、他の指導者の言葉を否定するつもりがなくとも、その口癖で否定をしている事と同じになってしまうのです。

しかも、小学生の子供たちはこの「否定語」には非常に敏感です。怒られる前には必ず否定語が付くからです。となるとあとは自己防衛のために、「誰々さんが言っていました」と逃げ口上をあげるのです。

この段階で、「言い方が違うだけで、同じことだよ」「私はこの部分を言っていて、その人はここの部分を言っているの」など、うまくフォロー出来れば混乱どころかより細かな指導となるのですが、ここで指導する側が「う~ん。なんでだろうね」などと言ってしまうと完全に混乱してしまいます。

もちろん子供だけでなく、大人を指導する場合であっても、同じではありますが、いろんな言い方がある。見ている角度が違うと教え方も違う。こういった部分を指導する側がしっかり認識していないといけないのかなと思います。

子供たちの成長は、足し算であり掛け算です。その中で、マイナスやゼロが登場するとどうなるのかは、算数を習った大人ならわかりますよね。子供はうまくなりたいのです。練習のお手伝いの立場であるなら自分の発する内容が、マイナスやゼロとしてとらえられていないか?ここは十分注意したいところです。とくに言葉選びが最重要課題かと思います。もちろん自宅での親子の会話でも注意すべてきところです。

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