2016/04/25 シングルスとダブルスのフットワークの違い 足幅とリカバリー

久々にシングルスをジュニアの子供たちとやってきました。相手は6年生で、体格も私とそれほどもう変わらないので、ラリーがとてもきつかったです。普段はダブルスしかやっていないので本当に別のスポーツだなと体の節々が悲鳴をあげ訴えかけています。

まだまだ技術的な面では、小学生には負けませんが、運動という面ではもう抜かれている部分も多々あります。コート全体をカバーする際に、ひとつひとつの体の準備が遅れているので、自分では間に合っていると思っていてもショットが安定しません。動きながら打つことの難しさを改めて感じました。

シングルスではやはりフットワークが土台です。普段、ダブルスで局所的なフットワークばかりしていたので、思い出しながら使えるようになるのに1セット以上かかりました。シングルスとダブルスでのフットワークの違いで一番大きいのは、構える時の足幅の広さです。

ダブルスでは一歩で飛びつく事が多いので、構える時にもそれほど広く足を広げません。しかし、シングルスでは、飛びつく事よりもしっかり移動して打つことが多く、しかも逆方向を取られても自分で対処しなくてはいけないため、リアクションステップをダブルス以上に深くとりたいので、足幅を広めにします。

また、打った後に、より動く必要があるシングルスでは、リカバリーステップも入れます。これがなかなか思い出せずについついダブルス風に突っ込んでしまうことで、一歩届かないというラリーが多かったです。

シングルスでは、リアクションステップする際に足幅を広くする。打った後に、その場で体勢を整えなおすための軽いリカバリーステップを入れる。たった二つのことなのですが、普段やらないと忘れてしまい体が反応してくれないものなんだなと感じました。

低学年の子のシングルスを見ると、シングルスが強い子は、この二つがしっかり出来ています。一方でダブルスが強い子は、この二つを取り入れていません。単純にその差が、点差にも表れているように思います。体が小さければ小さいほどフットワークの試合での影響力は大きいので、大人以上に子供たちにはこの事を意識してもらいたいです。

リカバリーステップについては日本ではあまり指導されていないものなので、簡単に説明しておくと、打った後にその場で、踏み込み足をホームポジション側に軽く戻るように、ダダンと足踏みして半歩移動する技術です。シングルスが強い人は自然とやっている動作ではあるので、それを技術として取り入れてしまいたいです。

コートの端から端まで移動する事が多いシングルスでは、この一歩(半歩)がとても重要です。流れてしまいがちな体勢も、打った後の一歩まで意識しておくことで、安定してきます。日本では打ったら構えろと、ラケットや上半身の準備をすることは指導されますが、あわせて下半身も次の準備をしておきましょうという考えです。

特に自分がクロスショットを打った際には、打った直後に、半歩リカバリーステップで体を、クロス側に寄せておかないと、間に合わない事もありますので、この辺から取り入れてみても良いかなと思います。いきなり全部でやるとハチャメチャになることもありますからね。一つずつです。もちろんダブルス専門の人でもリカバリーステップは覚えておいて損はありません。苦しい時に助けてくれます。

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