2016/05/13 運動の神経回路と経験値 バドミントンと書道

うちの息子が小学3年生で初めて書道に触れました。すごく楽しかったとシンケンジャーの一筆奏上の真似をしながら漢字を指で空中に書いて話をしてくれていました。

私自身も習字には、かれこれ30年近く触れていなかったので、とても懐かしく感じました。半紙の下にお手本があり、それをなぞって書く練習。先生のお手本を横において書く練習。慣れてくると先生が書く一挙手一動を真似して書いていたように思います。

最初は、その型にそって体を動かし、次に、型をみよう見まねで再現する。最後は、筆使いのスピードや止め跳ねの躍動感までを真似し、まるで本人にでもなったかのようなモノマネになっていたように思います。

そんな中、この成長プロセスは、別に習字だけにとどまるものではないなと、ふと思いがよぎりました。料理でも野球でもバドミントンでも同じなのではないかなと。

最初は、型にそって、部分部分をなぞりながら体を動かすことに慣れ、部品の組み合わせでなんとか形を作れるようになる。運動神経の構築です。次に、型を一連の運動と認識して部品と部品のつながり部分を練習していく。どうすれば連動して動かせるのか?運動回路の構築です。そして、いよいよ一挙手一動のモノマネです。運動のメリハリ、強弱によっての形の変化をつかむ。運動神経で出来た回路に、様々な強度の電気を流してみる事により蓄積される運動経験です。

運動神経の良い子と悪い子の違いは、神経というより運動経験の差が大きいのかなと思います。とことん外で遊んでるか?全力で取り組んだ運動経験がいくつかあるか?この差の方が大きいように感じます。

初心者で始める子の多いうちのジュニアの子には、もっともっといろんなスポーツで全力で運動する経験を積ませてあげた方が上達の近道なのかなとも思います。本来なら自宅で毎日、それをやっているのが昔の感覚でしたが、今はなかなかそれが出来ない環境ですからね。

もちろん上級者でも週に1日くらいは、トレーニングの一環で他のスポーツで汗を流すなんて事も良いのかなと思います。プロのアスリートも他のスポーツをトレーニングに取り入れていますからね。バスケットやバレーボールなんかはトレーニングには最適でしょうね。怪我の無いようにではありますがね。

書道や武道、茶道など「道」とつくものには、人が成長する道がしっかり刻まれているものだなと改めて感じました。バドミントンも初心者から一定のレベルに達する道となるものがしっかり構築されると良いなと思います。羽道を日本から世界に発信です。

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