2016/05/17 態度でわかる今後の成長度合い バドミントンと人間力

うちのジュニアの女の子の3分の1くらいが、精神的な成長が必要だと感じられる。試合の途中にぶんむくれて態度が悪くなる。試合練習の後のアドバイスを聞いてくる際にも、心ここにあらずといった感じです。

成長するためには、自分の弱さに対して、きちんと向き合わなくてはいけない。これはバドミントンだけの話ではなく、人としての成長でも同じです。今日はどんな面での人間的、精神的な成長が必要なのか?をメモしておこうと思います。

1つ目は、異なる他人の意見やアドバイスに対する態度。成長する子は、異なる意見に対しても尊重する。成長しない子は、異なる意見に対して攻撃とみなし防衛本能から、スルーしたり、言い訳をする。

2つ目は、自分の経験にない意見やアドバイスに対する態度。成長する子は、知らない事や経験にない事に対して喜び、恐れず学ぼうとする。成長しない子は、「そんな事も知らないのか?」と怒られていると感じ知らない事を隠そうとする。

3つ目は、下級生や初心者に教える態度。成長する子は、教えるために自分を高めないといけないと考える。成長しない子は、相手が理解する力を高めないといけないと考える。

4つ目は、技術や理論に対する態度。成長する子は、何も考えず素直に受け入れてみる。成長しない子は、どこでどう使えるのか?これを聞きたがり、はっきり自分でイメージできなければそれを受け入れない。

5つ目は、他人を叱る時の態度。成長する子は、相手を高めるために叱る。成長しない子は、相手を凹ませるために叱る。

バドミントンでも、社会生活でも、人間的に成長するためには、自分の態度がどちらに近いかを確認しておくと良いです。これが最低限ですがね。

もちろん、こう書いたとしても、そして伝えたとしても、成長しない子は、4番目にもあるように単純に受け入れる事をしません。具体的にその子にとって大変な損失だと分かるように、難しい事ではないと分かるように、変わることで結果が変わってくることが分かるように、鮮明にイメージさせてあげる必要があります。

単純に「態度が悪いから良くしよう」と言っても治らないのです。その子の育ってきた環境に応じて、具体的にイメージできる易しい言葉で一人一人に問いかけていくしかありません。その子は、攻撃されていると感じているので、安心を与えた上であることも大切です。「わかりました。」という嘘にも敏感になる必要があります。

一朝一夕で解決できる課題ではありませんが、長いスパンで子供たちの心のケアをしてあげたいなと思います。楽しい人生を送る環境を手に入れるためには、楽しい人間になるのが一番の近道です。

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