2016/05/30 格上との戦い方 バドミントンの戦略

先日、バドミントンの戦術についてメモをしました。せっかくなので戦略的なものもメモしておこうとおもいます。一応、戦術は具体的に体を動かすもの、戦略は頭を使うものと区別しておきます。区別はどうでも良いのですが、頭だけなので家でもどこでも出来るのが面白いところです。

尚、戦略は、相手によってどれが効果的かを選ぶ必要もあるので、沢山覚えておくと良いのですが、3パターンくらいにわけておくと楽かと思います。1つ目は、「格上に勝つ戦略」2つ目は、「格下に負けない戦略」3つ目は、「接戦で勝つ戦略」です。

その中でも、今日は、1つ目として格上に対して挑むときの戦略についてメモしておきます。前回書いた「戦術が通用しない世界」での戦いとなると思って下さい。格上ですからミスをなかなかしてきません。どこへ打っても返ってきます。そして、小細工も通用しません。ベースとなる3つの戦術が通用しないのです。

そこで、やるべきことは、徹底した「ノータッチ狙い」です。普通にラリーを展開すれば確実に相手有利になります。そこで、ノータッチを狙いに行くことで、相手に余裕を与えないようにします。サーブも単に入れるだけではなく、しっかりライン上を狙ったり、虚を突いたりと迷いを生むようにします。

すべてのショットを高い集中力をもって、ギリギリの展開に持ち込みます。ヘアピンもネットインを狙いに行きます。仮にミスになっても気にしてはいけません。ギリギリのショットの特訓だと思っても良いです。それ以外で勝てないからそうしているわけですから。全身全霊をかけて試合に挑んだ上で、負けたとしても、次につながる貴重な経験になります。

また、守りの時もノータッチで相手に決められることを恐れずに挑みます。自分が得意とするショットが打てるポジションに1歩寄ってしまって良いです。1歩分のオープンコートは罠と思っておきます。相手がそこを無理に狙ってミスしてくれることを祈ります。

相手が強いのはわかりきっているので、点を取られても気にしません。果敢に挑むから勝機が見えてくるものです。普通にやって普通に負けるのではなく、自分の限界に挑戦して負けるくらいの気持ちです。相手も格下にみている間、つまりは油断している間にどれだけ点をもぎ取れるかです。19点とってしまえば、勝てる可能性が格段にあがります。相手も焦り変なミスをして失点してくれることもあります。こちらのネットインやフレームショットもギリギリを狙っているので発生率が高まっていますのでラッキーポイントも期待できます。

注意が必要なのは、あくまでも格上の相手との戦い方であることを意識することです。これをライバルや格下とやってしまうと調子を落としてしまいかねません。とても刺激的な点の取り方が増えるため中毒性があるため、これが本来の自分の姿だと勘違いしてしまわないようにする事が大切です。絶好調で勝つ試合は、運も味方にしています。実力だけではないのです。

以上が、簡単ですが、格上相手の戦略です。子供の場合、自分で格上かどうかがわからない時もあると思いますので、ここはサイドコーチの判断にゆだねると良いと思います。この貴重な経験は、負けて強くなる典型的なものとなります。負けて悔しく思う以上に、その差を埋めたいと思うことが多いからです。普通の戦略で挑んではこの経験を積めなくなってしまいます。「相手が強いから負けた。」と思うだけで終わってしまいます。

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