2016/06/03 女子キャプテンの重荷 バドミントンとチーム

ダブルスの戦略についてあれこれ考えていると時間だけが過ぎていくので、焦らず準備出来たら公開しようと思います。大人と子供ではダブルスの戦略もちょっと違うなと考えれば考えるほど強く思うようになったからでもあります。

普段の練習で気が付いた事を先にメモしておこうと思います。責任感と重圧に苦しんでいる女子キャプテンのために。がんばろうという思いは空回りし、うまくいかない事をごまかすためのおふざけも目立ち始め、最近では、バドミントン以外の話をメインでしてくるようになりました。そろそろケアが必要かなと思います。十分、苦しんだと思います。

上級生になり、自ら手をあげて責任ある立場に立候補したまでは良かった。そこからみんなが着いてきてくれると思っていたようですが、まわりは子供です。彼女でなくても、まとめるのは大変な事です。「みんなが言う事を聞いてくれない。」「みんながやってくれない。」「私が弱いから?」「私がしっかりしてないから?」「他の6年生に私は勝てるところが一つも無いから・・・」と、自分を責め初めました。

「卒業会はちゃんとやります!任せて下さい。」「もう○○には絶対□□は任せません。」などと、まだまだ先の事まで考えてしまっています。「私はやれば出来る子なんですよ。」と、本人の口からこんな言葉も出てきてしまい、どれだけ彼女が苦しんでいるのかが良くわかります。

負い目。責任感。劣等感。承認欲求。理想と現実のギャップ。彼女からはこういったいくつもの思いが伝わってきます。その中でも、特に強く感じるのは、承認欲求です。大人や先輩から認めて欲しいのだなと。最近の彼女をみると、以前に比べて年上の人への態度が格段に良くなりました。そして、口調や態度が、コーチや大人の真似事をしているように感じます。年下に対しての優しい接し方が減ってしまったのもこの真似事が原因かと思います。

大人のような口調に変化し、優しさの減った子供には、他の子は違和感を感じるものです。大人側に行ってしまった事に対する違和感です。子供たちは直感的にそれを感じ、拒否反応を示すものです。強く言えば言うほどに。拒否反応が出てしまうと、子供はあらさがしを始めます。そして、それがその子に跳ね返ってきます。拒否された本人はどんどん自信を失いながら、自分を保つために攻撃的になってしまいます。そして状況はどんどん悪くなってしまいます。あっちにもこっちにも気を使うから集中できていないようにも映り、悪循環が生まれています。

苦しむ彼女に必要なのは「解放」です。自分がチームをひっぱらなくちゃいけないとか、自分が誰かを助けなきゃいけないとか考えずに、昔のように、「ジュニアの子供みんなで成長していけば良い」のだと気を楽にする事が大切です。自分も含めて成長が必要というのがポイントです。上から目線になっていては人はついてきません。「自分もまだまだ出来ないんだけど、一緒に良くして行こうよ」とスタンスを変えていくことが解放につながります。

彼女は真面目なんだなとつくづく思います。両親やコーチからの何気ないプレッシャーが、彼女にはとても重いものに感じてしまったのでしょう。みんなを引っ張ろう、大人になろうと、必死に頑張っている彼女を温かく見守ってあげたいなと思います。そして、頑張りすぎた彼女をしっかり認めてあげたいと思います。

「君も含めたみんなで一緒に成長すれば良いんだよ。一人でここまで良くがんばったね」「誰かと比べる必要なんてない。君が出来る事を一生懸命やろう。そして何よりもバドミントンをがんばろう。そうすると昔のようにみんなついてくるよ」と。答えは彼女の中に、すでにあります。変える必要を感じて変えたが、そこには変えてはいけないものもあった事を学ぶ良い機会かと思います。

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