2016/06/15 ヘアピンを忘れる バドミントンのショット選択

しばらく更新出来ていませんでした。金曜の夜、土曜の夜とバドミントンの練習に誘われるようになり、バドミントンをする機会が増えてきて少しばかり時間がなくなってきたからかもしれません。

誘いを受けた両方とも初心者クラスの大人(シニア軍団)の集まりで、そこでバドミントンを教えてくれと言われての参加です。いつもジュニアのバドミントンについて語って来ていましたがこれからはシニアのバドミントンについても語れるようになるかなと思います。

さて、シニアの事はまたの機会にして、先日行われたABC東京都予選で気づいたことをメモしておきます。

今回注目したのは、ショットの選択部分です。試合が競れば競るほど、どの子のショットの選択幅が狭くなってしまう傾向があるのだなと感じました。一方で、このショットの選択幅にブレの無い子は、安定して勝ち残るのかなと感じました。

うちのジュニアの3年生は、普段から普通にはショットを打ちません。今回はこれが良い方向に転がり、3年生で4年以下で3位に入る大健闘をしてくれました。足が止まる課題も今回は克服され最後まで気持ちが切れる事はありませんでした。

ジュニアの子たちは、基本的に来たシャトルを普通に返します。空いてるところに打つとか、強弱をつけて打つ。これをミスをしないように繰り返すだけという子がほとんどですが、うちの3年生の彼は、普通に返すことをしません。あらゆるショットにフェイントを入れています。

今までは、それが悪い方向に転び、ミスが多くなり自滅するパターンが多かったのですが、シャトルが飛ばない体育館ではこれが幸いして、サイドアウトになることがほとんどありませんでした。体育館を味方につけた勝利とも言えますが、何をしてくるのかわからないと相手に迷わせた事が一番の勝利の要因かと思います。

残念ながら負けてしまう子や、接戦になると中々苦しい展開になる子の多くが、ネット前にドロップやカットを落とされた時に、ヘアピンで返すことを忘れて後ろへ後ろへと突っついてしまう傾向が見受けられました。これはハイレベルな6年女子の決勝でも見受けられました。

5点リードしているのにも関わらず、途中から勝ちを意識してしまったのか力が入り、後ろへ後ろへとショットを選択し、相手主導のラリー展開を自ら招いてしまっていました。そしてせっかくのリードを保てず逆転されファイナルゲームに突入となってしまいました。

うちのジュニアの子も同様で、勝ちたい気持ち、なんとかしたい気持ちが強くなってくると、ヘアピンで返すことを忘れて、後ろへ後ろへとシャトルを運んでいました。苦しい体勢で、しっかりロブを上げるのは難しいのにです。力を抜いて、ヘアピンで返せば状況を変えられるのになのと強く感じました。

カットやドロップが来たらヘアピンで返す。体勢的に余裕がある時は後ろに返し、相手を揺さぶる。揺さぶられているのにそれに付き合ってしまっては、苦しい展開のまま状況はかわらないのです。

なかなかそこまで試合中には頭がまわらないと思いますが、これは普段から優先順位を頭にいれて試合練習をすれば良いのかなと思います。自然とこれが出来ている子は少ないのですが、うちの3年生の女子はこれが出来ています。体は小さくても、いつもいつもなんとなく負けない彼女の強みだなと感じます。

ショットの優先順位。この組み換えが大多数の子には、必要なのかなと感じました。すべてのショットにフェイントを入れられる子になるには、バドミントンの試合を沢山みてそしてモノマネをするしかありません。これはバドミントンがどれだけ好きかに関わってくるので実は難しいので、パターン練習などを通じて、最低限の優先順位を身につけさせることが良い結果につながるのかなと感じます。オールアタック、オールロングのパターンばかりになりがちな子が本当に多いのです。

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