2016/07/04 モンスターペアレント対策 バドミントンと親

この土日の猛暑の中、うちのジュニアはバドミントンの練習試合に参加して来ました。初日からダウンする子も多く、保護者の方も暑さ対策はどうなのかと少しヒートアップしてしまう程でした。保護者の気持ちはすごくわかります。私だって自分の息子が不測の事態になっては嫌ですからね。

それでも、出来る事と出来ない事があるのがボランティア中心の組織です。要望に応えられるかどうかもありますが、それ以上に、応えるべきものかどうかという視点も大切なのかなと思います。責任問題になるとかならないとかなかなか組織運営は難しいなと感じました。

要望を言ってくる保護者は、正義の味方です。間違っているのはそっちだ。だからそっちが直すべき。これが基本スタンスです。一方で、運営側からすると、要望をつきつけてくる保護者は、敵のように感じます。お互いが自分を正義の味方と考え、そして相手を悪と決めつけてしまうわけですから争いが起きないわけがありません。

私のように狭間にいるとこの事がすごく良くわかります。話を聞いていくと、どちらも正しい主張をする中で、どちらも見ないようにしている部分があることもわかります。熱くなってしまった熱の放出先が無いので、敵を見つけて放出しているだけという事もわかります。お互い悪気はなく収集が難しくなって実は困っているだけという事もわかります。 話を聞き、本人が見ないようにしている部分を端的に指摘してあげる。すると熱の放出先が見つかり熱が逃げていきます。

保護者「練習試合で、もしもの事が起きたら誰が責任とるのですか?」私「そうですねよね。普段の練習でも同じなんですよね。いつも気を使っては見ているのですが、保護者の協力があるから今は問題ないだけですもんね。」普段の練習をそれほど見ていない保護者にはこの一言で、自分が見ようとしていないまかせっきりの世界を知ることになります。トーンダウン。

保護者「小さい子が多くて熱中症など危ないですよ。」私「そうですねよね。ところで明日ってランニングとかやるんですかね?ちびっこは長時間のランニングは危ないんですよね。試合ならまだがんばりたくても頑張れないレベルなので大丈夫なんですけどね。。どちらかというと高学年とか試合でがんばっちゃう子が、危険かなとは思います。」体調不良がおきる場面にそれほど出くわしていない保護者にはこの一言で、現実をしらないまかせっきりの世界を知ることになります。そしてトーンダウン。

保護者「もしスタッフが小さい子の親に同伴するように言わないなら私が言います。」私「それはやりすぎです。おたくの旦那さんの立場を悪くして何か良い事ありますか?そこは筋を通すべきです。」自分勝手な行動が周りにどういう影響を与えるのか考えもしない保護者にはこの叱りの一言で、自分にも降りかかるマイナス面を知ることになります。そしてさらにトーンダウン。

結局、否定したのは最後の部分のみ、人としてNGな言動部分のみです。相手は感情的になっていますから、感情はすべて受け止めながら、倫理的な部分で反撃の準備を整えていきます。自分では見ようとはしなかった世界を気づかせてあげながらトーンダウンさせながらです。論理なら否定できますが感情は否定できるものではないですからね。

徐々に徐々にトーンダウンさせていくと、自分がバカだと思われたくないため、知識をひけらかしたり、私は行動力があると、話の内容が保身へと変わってきます。そして守るべきものが自分になってきた段階で、自分を守らせてあげる一言を入れてあげる。今回は自分ではなく家族を守りましょうで、クールダウンできたようです。

モンスターな保護者が増えたとの話を良く聞きますが、モンスターという言葉を使っている以上、問題は解決しません。その保護者を、周りが理不尽だと感じたところで、正義の味方となり言っているわけですから解決しないのです。同じ方向をみながらでしか進歩ある会話は望めません。相手の感情を受け入れつつ、ピンポイントで方向操作をやっていきたいものです。正義の味方は、弱い存在なのですから助けてあげる必要があるのです。

今回は、予想通り、ちびっこ達は元気でした。がんばっちゃう子がダウンしそうになり、大量に持って行った氷と、うちわで暑さを乗り切る事が出来ました。子供を暑さから守りつつも、保護者にきっちりケアしている部分を見せつけるためにも、形と結果で、安心してもらえたかなと思います。とはいえ私がいないときが心配なので、協力してくれる保護者を増やすことがもっぱらの課題かなと感じています。みんなで子供をまもりましょうを合言葉に。

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