2016/07/12 打つのではなく打ち返す バドミントンと意識

長男坊の素振りを見ているとそこにシャトルがあるように思えません。この原因を探る中でようやくポイントをつかめてきました。「シャトルを打つ」この感覚部分が、「打つ」でしかないのがシャトルがそこにあるように見えない素振りの原因でした。

野球などでも同じなのですが、ホームランバッターとそうでない人の打つ意識は異なるもので、「打つ=当てる」になってしまっていると遠くまでボールを飛ばすことが出来ません。バドミントンでも鋭い重いショットを打つ場合には、ホームランバッターの意識が必要不可欠となります。

具体的には、「打つ」ではなく「打ち返す」への意識変更が必要となってきます。ボールをバットで捕えながらバット上でボールをしっかりホールドして、そのホールドに負けないようにぐぐぐっと打ち返す。シャトルも同じで、ガット部分でシャトルを単に打つのではなく、ホールドしてから打ち返す。捕まえてから打つイメージです。

この一瞬の溜めが、強いショットを打つ秘訣です。スマッシュであろが、ドライブであろうが、ヘアピンであろうが、ガットの上にシャトルがぐぐぐっと止まっているイメージをもって振る事が大切なんですね。この一瞬のためが無いと、素振りをしていても、そこにシャトルがあるようには見えないのです。

野球の経験がある方なら、キャッチボールでボールを取る際に、取る瞬間にグラブを一瞬引くと衝撃が少なく取りやすいですよね。ラケットのガットでもシャトルを一瞬引きながら受け、それを投げ返す。こんなイメージが動きのある物体をとらえるポイントです。まずは軌道にそってラケットを引きながらシャトルを捕え、それを投げ返すように。

素振りを見ると、そもそも手首を引くときに、シャトルの軌道に合わせて引いていない。単に手首を立てれば良いのではなく、シャトルの軌道にあわせて手首の角度を調整して引く。それが場合によっては、立てた状態にはならない事もあります。手首を立てろと良く言われますが、それ以上に、軌道にあわせて手首の角度をしっかり合わせる事の方が大切だと私は思っています。

無理に立てすぎると逆にショットに力が入らない事もあります。初心者のぎこちない振りで良く見る、「形は良いのだが、なんか違う」部分でもあります。

シャトルの軌道にあわせて手首の引きをあわせ、肘の角度を調整しシャトルをホールド、そして振りだす。こういった打ち返す準備部分が経験の差なのかなとも思います。まだまだシャトルを打つ機会が少ないので、イメージしろと言っても難しいのかなとは思いますが、「当てる」のではなく「打ち返す」の意識は素振りの時点でも大切だと思います。

こういった細かな意識の違いを運動神経の良い子は、いつの間にかにつかんで習得していますが、運動神経の無い子は、こんなところで感覚がずれていたりします。それでも意識させれば出来るようになるものなので、今後も意識面もしっかり見てあげようと思います。意識通りに体が動いていない可能性も含めてじっくりです。センスという言葉だけで済ませては、息子がバドミントンの先生にはなれませんからね。私はすぐ出来ちゃう子だったので、新鮮な毎日です。

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