2016/07/14 シャトルは追うな相手を見ろ バドミントンと視線

昨日は、ジュニアの子供たちの練習に少し遅れて行きました。少人数でもあったので、シャトルを打った直後に、彼ら彼女らがまず何をしているのか、一人一人ゆっくり観察してみました。そんな中で、多くの子に共通する課題が浮かび上がってきました。

打った後に動く。打った後に次の準備をする。一見、どの子もそれなりに出来ているように見えるのですが、ではなぜそこに移動するのか?なぜその準備をするのか?と問われると、みんながみんな「なんとなく」と答えるような感じです。

打った直後に、ジュニアの子や初心者の多くは、シャトルを追いかけてしまうのです。自分の打ったシャトルがどこに飛ぶのか?それが第一の確認事項になってしまっているのです。クリアやロブを打てば、シャトルの放物軌道にあわせて、視線が動き、相手を観察する時間が短くなってしまっているのです。

相手を見る時間が少ないために、苦しい体勢であるとか、オープンコートがどこにあるとか、自分の次のショット選択に大きな影響を与える情報をつかめていないのです。「打ったらまず相手を見る」「シャトルは追うな相手を見ろ」こう言いながら練習をしてもらうとその時は、それが出来るのですが、時間と共にまた戻ってしまう感じでした。

癖は怖いなと本当に思います。ついてしまった癖は取り除くのは難しいので、新しい癖で上書きするしかありません。なんどもなんども時間をかけて、打った直後の視線の置き場を染み込ませてあげたいなと思います。

これが出来るようになれば、今度は、自分が打つ直前にも、相手を一瞬観察する癖をつけるステップになるのかなと思います。「今、後ろに動こうとしてる」「今、ラケットが下がってる」「今、重心が後ろに行った」「今、準備してない」などなど。

自分のプレー技術の向上も大切ですが、それをラリー中に使う機会は、自分で見つけるものです。どんなにショットの練習をしても良質な情報のインプットが無ければ、良質のアウトプットは出来ません。相手をよくよく観察し、インプットの質を高めて欲しいなと思います。アウトプットの質にこだわるより結果はついてきます。アウトプットは数うちゃあたります。量でカバーできるものですしね。

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