昨日に引き続き、読者からの質問に回答します。お子さんの今後について親としても応援したい気持ちがあるものの、どうして良いのか?このままでも良いのではないかと思うものの、試合を観戦するたびに、もうちょっと勝ってほしいと思うのが親の本音ですよね。
子供の気持ちはまだまだ未確定の時期です。だからこそ、今、がんばれているもので、少しでも良い経験を積ませてあげたい。これが親としての思いですよね。試合結果がすべてではありませんが、良い結果が子供に自信をもたらすのも事実です。より良い環境をどう作っていけば良いのか?その一つの方策としてお読みください。
Q.大会で上位に入るには、普段の練習以外に経験者の親等の個別指導が必要なのか?
(うちのクラブには私も含め経験者の親がほぼゼロです。体格や運動神経に恵まれた子以外は
大会では良くてもベスト8止まりがほとんどで、たいていは1、2回戦で終わります。
他のチームの上手な子供と比べると主に打てるショットの種類やラケットワークにかなり差があるように感じます。
大会で上位に入る子のチームは親が練習の日以外に子供を教えて鍛えているとよく聞きます)
A.大会の結果から判断すると、経験者の指導がない子は勝ち残れていないのが現実ですよね。まだ運動関連の予備知識や経験値の少ないジュニアの時期ですから、その差は大きなものになっていると感じます。
ただし普段の練習日以外でもそれが必要かというとそこは何とも言えません。週5日練習している子と週2日練習している子とでは、練習日以外の日数が異なりますからね。 いずれにせよ上位を目指すのであれば、良き指導者との出会いが必須です。良き指導者の元には、自然と優れたコーチやサポーターも集います。良い環境で質の良い練習が出来れば、運動能力の差によって成長スピードに違いはあれどどんな子で一定レベルまでは成長します。
未経験者の指導だけですと、どうしても一部のショットの打ち方などの「部分的な手本」になってしまいがちです。一方で、経験者がいると、試合や基礎打ちでの一挙手一動が「バドミントンの手本」となりえます。
たとえ同じ練習時間で同じような練習をやっていても、子供たちの目に自然と入ってくる「手本」の質が違えば、ものまねが上手な子供たちにも違いが出てきてしまいます。 親が経験者かどうかよりも、身近に経験者がいるかどうか?これかなと思います。経験者がいないクラブであれば、経験者に来てもらっても良いでしょう。バドミントンショップの店員さんなどに声をかければ結構来てくれるものです。確実に商売につながりますからね。
大人のチームに子供を連れて行っても良いでしょう。ご自身も練習しながら子供も練習させるような感じで。近くにジュニアクラブの無い地域の子は、大抵、大人に交じって練習していますしね。
大会で上位に行く子達は、他の子の何倍も練習している。そしてさらに上に行く子達は、練習の質も他の子の何倍も高い。 子供だけでなく、運動でも、仕事でも、勉強でも、恋愛でも、お金儲けでもそうですが、質の高いインプットと、膨大なアウトプットを繰り返している人が最後に勝ち残るんですよね。
「大会で上位に入るには、経験者の指導が必要なのか? 」
これについてはYESです。良い悪いの判断材料の少ない小学生の時期には「良い手本」が必要です。目で見て覚える時期でもあります。普段の練習以外とか、親とか個別とかは関係なく見本ありが大切です。
親が練習日以外で子供を鍛えている。これももっともっと見本を伝えたいからでしょう。子供に大なり小なり夢を乗せているわけです。同じ方向を親子で見ている。うらやましい事ですよね。だから強くもなれるんでしょう。もちろん過大な期待で子供を壊してしまう親も時々いるので、そこには注意が必要ですけどね。
という訳で、さっそく「経験者をクラブに呼んでみましょう!」が言いたい事です。やるべき事はシンプルです。
以上が、質問への回答です。ちなみに、中学生や高校生になってくると「良い手本」を自分たちで発見する力がついてきますので、本気度MAXでやる気があれば強くなれます。 誰しも最初は初心者です。親も子も一緒になって成長し、共に経験者となり、次の初心者にバドミントンの楽しさや厳しさ、そして技術を伝えて行きたいものですね。