2016/09/30 ジャンケンで勝ったらサーブ権を取ろう ジュニアのバドミントン

先日のバドミントンの秘密特訓DAYでは、ひたすらサーブの練習を行いました。シングルスのロングサーブが不安定な子には、安定するように、ダブルスの試合が近い子には、サーブで相手をコントロールできるようにと個々の状況にあわせて特訓してみました。

サーブが不安定な子をどうすれば安定したサーブになるのか?まずは観察してみると、スタートとエンドこの意識を持っていない事が良くわかります。なんとなく構えてなんとなく振る。感覚だけでサービスを行っているので、精神の乱れや体力的な部分で不安定になってしまっていました。

そこで、まず1つ目としてスタートの構えを、力むことの少ないものに変え、ラケットのスタート場所とその方向を固定してもらいました。それまでは、ラケットヘッドが上を向いている子も多かったので、ヘッドが斜め下を向くように変更しました。

ラケットヘッドが上を向いていてはサーブ動作の際に、一度、ラケットをくるっと下に向ける必要が出てきてしまい、この動作の無駄を排除したことで振だしからヒットまでの軌道が安定しました。

2つ目は、ヒット後のエンドの位置です。これがラケットヘッドが頭の上にいったり、体の横にいったりとマチマチだったので、これを耳の横と指定しました。これでヒット後の軌道が安定しました。

3つ目は、ヒットの際にシャトルのコルクとラケット面のどこがヒットしているのかをしっかり見るように伝えました。ヒットの際に目が離れていては、現在のバドミントンの経験値では、クリーンにヒットできない事が多いからです。実際に、シャトルが面のスイートスポットを外れてしまっている子も多かったのですが、しっかり見るように伝えると例えヒットポイントが一度ずれてもすぐに次は修正できていました。

スタートとエンドの軌道を安定させ、ヒットの瞬間に集中するだけで、良いサーブが打てるようになりました。もちろん初心者ではここまで改善は難しかったでしょうが、2年以上、バドミントンをやっている子たちだったので安定し始めました。

ダブルスのショートサーブに自信が持てない子には、試合も近いので、どのコースに打てば多少浮いても問題が無いかを伝えました。また、ヒットの際の音についても伝えました。

自信が持てなくても、相手にびくついてしまった時でも、コースさえ間違えなければ、なんとか戦える。シャトルをヒットする際、しっかりヒットした音を出せれば、相手はたとえ短くてもとってくれるよと。

ショートサーブはメンタル面が非常に影響するので、ダメなときに逃げ道を準備しておくだけで気持ちが楽になります。今回はコースとシャトルスピードを変えて相手をコントロールしてしまおうと伝えました。

ラケットを持たない相手の肩より外に、少し速めの低いドライブ気味のサーブ。これをやっておけば、相手は対応する時間が短いため、コースや高さをコントロールしにくいのです。サーブをいれる事ばかり考えず、相手に暇を与えないサーブを使えば良いのだと。大人になるとそれだけで点数を重ねる人も多く嫌われることも多いのですが、相手にのまれてしまった時の逃げ道はあっても良いと思います。もちろん王道でしっかり入れる事を練習しつつだよと念は推しておきました。

また、ヒットの際に、シャトルをパンと打つ意識を高めてもらったのは、カシャッと打ったシャトルは、明らかにミスっぽいので、短いと感じた場合に取ってくれないからです。パンと良い音さえ立てていれば、迷ったらとってくれることが多いのです。シャトルとラケットのヒットポイントをしっかり意識して良い音でサーブする。ショートサーブが下手でもこれだけでなんとかやっていけるものです。

シングルスにせよ、ダブルスにせよ、サーブは現在のルールに変わってから不利なものと位置づけられてしまいましたが、ジュニアやシニア、初心者の場合ですと、相手をまだまだコントロールできる武器のように感じます。

ジュニアの時期であれば、ジャンケンで勝ったらサーブを選べる子になって欲しいなと思います。

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