2016/10/04 ラケット位置で損をする バドミントンと構え

先日の練習で、久々にメガネっこ6年女子2人にノックをあげる機会がありました。そこで彼女たちが抱える大きな課題をみつけたので、ここにメモをしておきます。もちろん彼女たちだけでなく、下級生でも同じ課題を抱えている子も多いです。なんとかしてあげたい課題はラケットワークです。

彼女たちのラケットワークの問題点は、相手からのシャトルが打ち下ろされるときに現れます。構えの時点でのラケットの位置が高く、そのままの位置からシャトルを拾いにいくため、どうしてもラケットが横降りになり、ロブを高く返せません。床ぎりぎりのシャトルには、ラケットが高い位置からスタートするので、足は間に合っているのにラケットヘッドが間に合っていません。

通常、シングルスの構えでは、相手が高い打点でシャトルを捕える時は、ラケットを低く構えます。逆に、相手が低い打点でシャトルを捕える場合には、若干高くラケットを構えます。セオリーという事でもなく、多くの人が自然にやっている事なのですが、これが彼女たち二人は意識できていなかったのです。いつもいつも腰が高く感じるのもそのせいかと思います。

ネット前で高い位置でシャトルを捕える事は、確かに有利なのですが、それは攻めている時の話です。守りの時には、相手のコートに返すことが最優先です。床に落ちないギリギリのところで触ってヘアピンで返す。これが最終手段と言っても良いでしょう。高いところでとる意識しかない彼女たちは、その高さで取れないと焦ってしまいミスをします。実は、もっともっと下でとれば慌てて前に突っ込んでくる必要もないのにです。

身長も脚力もある二人なのに、もったいないのです。ワンテンポ遅くても下で取れるという心の余裕が、ミスを減らすことにもつながります。ミスで自滅する二人には、自分の体のポテンシャルにあわせたフットワークとラケットワークを身につけて欲しいなと思います。まずは構える位置をその都度、状況にあわせて変化させる。ここからがスタートになるかと思います。

今のままですと、シャトルに追いつかないから、もっとフットワークを早くとか、反応を早くするとか、そっちに走ってしまいがちです。でも実は、体は追いついているのです。オリンピック100m走のコンマ数秒の戦いを見てもわかるように、スピードは、ある一定までは伸びますが、それ以上はなかなか伸びないものです。ここをトレーニングするよりも、他の直しやすい癖の部分を修正した方が結果も早くついてきます。

今の状況ならラケットはどこで構えると最適か?このことを意識して、守りと攻めの無駄な動きを排除。遠回りせずに最後の1年の小学生バドミントンを成長とともに突き進んで欲しいなと思います。

バドミントン旅行が出来る宿