2016/10/06 手首の初動がすべて バドミントンの回内動作

バドミントン初心者と上級者の見た目の違いで大きい部分、それは腕や手首の回内動作が出来ているかかなと思います。今日は、猫手動作からの脱出をしたいとの質問がありましたので、この動作について私が行ってきた矯正方法をお伝えします。キーワードは「チョップからの回す」です。

Q.背屈・掌屈の矯正 について。自分は初心者にありがちな背屈と掌屈が癖になっておりバックハンドが全般的に弱いです。 またその打ち方から来ると思われるテニス肘にもなったりします。 よくドアノブを回すようにと言われ、意識はするのですが習慣として実践ができません。 何かよい意識の仕方や練習方法はありますでしょうか。

A.手首の使い方、確かに初心者ではこの背屈・掌屈でシャトルを捕え飛ばしてしまいます。ボールを投げる感覚に近いので、ある意味、自然な動作なのかなと感じます。この動作が直接、テニス肘の原因になるのかというと、そこははっきりとそうだとは言い切れません。

単純に、加齢による肘関節まわりの機能低下も考えられるからです。きちんとしたフォームであっても、力みながら打ち続ければ、テニス肘になってしまいます。力を込める事で、パワーは確かに増すのですが、筋肉がゴムとしての機能を失い、支点となる肘にそのしわ寄せがきてしまいます。

初心者の打ち方をよくよく見てみると、上級者に比べて、肘を固定しすぎていると感じることも多いです。手首を返すほんの少し前に、肘を相手コート方向に動かす。このちょっとした動きが無いために、腕全体ではなく、肘から先だけで羽を打つように見えてしまうのです。テニス肘については、肘を固定しすぎていないか?ここをチェックした方が良いかと思います。

本題の背屈・掌屈の矯正 についてですが、こちらは、手首の初動方向を変えることから練習されると良いと思います。猫手の方向ではなく、ガラス窓を雑巾で拭くような横方向の動きでスタートさせます。うちの息子たちには、シャトルに向かってチョップしろと言っています。

ラケットを持ってシャトルをチョップすると、ラケットの側面に当たります。もちろんこれではフレームショットとなり前には飛びません。それでもこの繰り返しをまずは行わせました。初動を身につけさせたかったからです。

平手でシャトルをチョップできるようになったら、次に打つ直前にドアノブ回転で、回内動作を行い手の平の部分をシャトルにヒットさせるようにしました。チョップから回す。この繰り返しで、回内動作をみにつけさせました。

この動作がみについた後、ようやくラケットを使ってチョップから回すで打つ練習となりました。最初は、ファミリーバドミントン用の短いラケットで打たせていきました。焦らず半年くらいかけて行ったと記憶しています。

ちなみに、最近はこの回内動作に、掌屈動作もプラスさせています。基本動作は、回内ですが、スタート時点の手首を引く(回外)瞬間に若干手首を掌屈させたままスタートしそのままの形でチョップ、フィニッシュ部分でしっかりシャトルを打つ方に押し込むために、指を押し込む感じで掌屈的な動きを入れ込んでいます。単なる円運動から螺旋運動になるようにです。筋肉はゴムとして働きますので螺旋に巻いた方が力が出るからです。

尚、バックハンドレシーブの時も、シャトルにチョップする感じで手首と肘を横移動させていきます。打つ直前に親指でラケットを回しながら回外運動を行います。遠くに飛ばすことは最初は諦めてドライブ気味のリターンで練習し、高低をつけたくなったら、肩の上げ下げで調整していくと良いです。

フォアもバックハンドも手首の初動をチョップに変える。これが猫手脱出に役立つかなと思います。

バドミントン旅行が出来る宿