2016/10/07 前傾ばかりしてしまうのはなぜ? バドミントンと姿勢

昨日に引き続き、読者様からのご質問にお答えいたします。今日は、捕球姿勢についてのご質問です。目の前で見ていないので、イメージだけで回答しています。ずれていたら再度、質問をお願いいたします。

尚、質問は随時受け付けておりますが、回答はすぐに出来る場合と、出来ない場合がございます。ご了承下さい。(下部の「問い合わせ」にメールの宛先は記載してあります。)

Q.前傾姿勢の矯正 について。練習風景を撮ってもらった映像を見るとロブやヘアピンを打つときに(そんなに苦しくないショットでも)体がかなり前かがみになってしまいます。 手首の背屈・掌屈と相まってコースや強さのコントロールもうまくできていない自覚があります。上手な選手はネット際に落とされて体を突っこんで打たなければならないようなときでも前傾していないように見えるのですが何かよい意識の仕方や足の運び方、筋トレはありますでしょうか。

A.前掲姿勢になってしまう人の場合、一般的に足を先に出せと指導されるかと思います。足を思いっきり大きく前に出せば、前傾にはなりえないないからです。しかし、実際に足を出して打とうとすると、シャトルを捕えらないという問題が生まれてきます。空振りが多くなったり、落ちてくるシャトルに一歩届かないといった事が頻発するようになり、結果として以前のフォームに戻ってしまいます。

実は、上半身が突っ込んでしまう人の多くがラケットを引く際に、自分の背中方向にラケットを引く癖を持っています。初心者などもラケットを引いて打ってと言われると、ほぼ皆がボーリングの球を投げるような感じで背中後方にラケットを引いて打ちます。シャトルの軌道方向に合わせてラケットを引く自然な動作だからかと思います。ただし、この引き方の癖があると、上体もシャトルに対して水平方向であるため、足を出そうとしても、それほど前に足を運べません。

シャトルをしっかり打とうとすればするほど、背筋の力を活用したくなり、前に体を倒して、その反動で飛ばそうとしてしまうのです。これが体を前傾してしまう隠れた動機だと思います。

上級者の打ち方をよくよく観察してもらえると、わかるかとは思いますが、シャトルに対して足を出す際に、上体も半身になっています。半身の分、前に沢山足をだせます。これは足を横に開くのと、前後に開くのとで、どちらが安定して広げることが出来るのかを比べてもらえれば違いはわかるかと思います。

シャトルに対して、半身になって足を体の横に広げるイメージで出す。この意識をもってフットワーク練習を行ってみて下さい。シャトルを足先で拾うイメージでめいっぱい広げて練習すると良いでしょう。

ラケットを背中後方に引く癖も徐々にこれで改善されてきます。シャトルの軌道にあわせて引く自然な動作が、上体が半身になることで、自然と引く方向が背中の後方ではなく、体の横方向になってきます。肩甲骨が広がる方向です。

昨日の腕の回内運動に言い方をあわせるなら、体の横の線でシャトルにチョップする感じです。この動きになれてきたら、膝から下の部分を着地の前にシャトルにチョップするようにすると、より遠くのシャトルも拾えるようになります。

前傾姿勢が悪いというわけではなく、上体の方向が問題だと思って下さい。上体を前傾するからこそ届くシャトルもあります。全部が全部NGではなく、根本的な部分を見つめなおしてみるのが良いかと思います。

コントロールが悪いのも、肩甲骨が窮屈になる背後への引手の癖を直せば、随分と改善されるかと思います。手首の背屈・掌屈もそうでしたが、上体の方向、引手の方向と、初動の方向を見なおしてみて下さい。

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