2016/10/27 ハーフ球をカットでつなぐ バドミントンと無知

昨日はジュニアの特訓DAYでした。新しく参加してくれる子も増えて、少し賑やかになってきました。土日の練習だけでは足りないという子が自然と増えてきている感じです。もちろん、毎日のようにバドミントンの練習をしている子も来てくれています。

ちなみに、うちの息子は、先々週から体調を崩しているため、昨日は休ませました。なかなかトレーニングを本格的にやろうと思っても体がついてこないのが歯がゆい感じです。プールも2週間ほど休んでいます。12月の東京都シングルスまでになんとか成長してもらいたいのですが、現実はそううまく回らないようです。

さて、特訓に訪れる子には、特訓らしくその子の課題を発見してあげるお手伝いから始めています。フリーで打ってもらってこれはどうかな?これは?と探りをいれて、そこからスタートします。昨日は、シングルスの試合に向けて探りをいれてみました。

いろいろ細かな課題はあるものの、そもそも「打てないショット」を特訓しました。それはハーフ球を、カットでネット前に落とすつなぎのショットです。力いっぱい打つことしか出来ない子、ドライブになってしまう子、ネットに届かない子と、あららこれ出来ないんだと少しびっくりしました。

どうりで試合で「つなぎ」が出来ないわけです。思いっきり打ったらアウト、もしくはカウンターを食らう。ドライブを打つと自分に余裕がなくなる。ラウンドでしか入らない。打てないからそうしてたんだなと。。理由が見えてきました。

もちろん、今までのやり方でも精度やフットワークスピード、ショットスピードを上げていけば、戦う事は出来るのですが、少なくともこの3つのレベルアップに取り組まないと達成できないものです。1つ選択肢を増やせば、ひとつのレベルアップで済むのになと感じ特訓課題としました。

ラケットをすっとチョップで引いて、そのまま振だし、打つ瞬間に回内運動(バックハンドは回外運動)させるだけ。力は入れずラケットヘッドの走りだけを意識する。ストレートにカットでつなぐ時も、クロスにカットでつなぐ時も、しっかりフォロースルーは相手コートにラケットヘッドが向くことを意識する。

決めるのではなく、あくまでのつなぐ意識で、決めに行かない。こんなノック練習をしていきました。最初は、みんなカットしようとラケットヘッドが横降りになり、打ち終わった後のラケットが打ちたい方向よりも随分と横へと行き、ネットに届かない感じでした。

ラケットヘッドはどこに向けるのか?を何度も何度も伝えながらやりながら、ようやく少しはつなぎらしく相手コートに入るようになりました。チョップから回すが出来ていない子は、特に苦労していました。ラケットの引き方も、チョップで引いていないので、すべてのカットがリバースカット風になっていたり、やはり構えからラケットを引く動作が非常に大切なんだなと感じました。

さすがに短時間だったこともあり、達成レベルは低かったですが、どの子も、自分が「打てなかった」事に気が付いてくれました。何年もバドミントンをやってきた子でも打てない子がいたので、お互いびっくりしながらノックを続けました。

試合をみながらどうしてあの子は、いつもあそこでそれを選択するのか?ミスをするのか?と思っていたら、そもそも選択肢になかったり、打てないという事がジュニアの時期には多いんですね。たとえ6年間バドミントンをやっていても、ある程度打てる子だとしても、こんな罠があることが私的には一番の発見でした。

また、昨日のハーフ球への対応をみて、ジュニアの子達は、いつもノック出しや手投げをピンポイントで行ってもらっているからなのかなとも感じました。変なところにシャトルが飛ぶと、ノッカーや手投げの人の方が、「ごめん」と言って、「ミスをしてもしょうがない。」こんな雰囲気になっている事も影響しているのかなと思います。

試合中は、どの高さ、どの角度、どの速さ、どの長さで、シャトルが飛んでくるかは、あらかじめわかっていません。その場で、咄嗟に反応しないといけないわけです。こういった実践的な球だしもしっかり意識して、子供たちに予測外の球への「つなぎ」も練習するようにしてもらう必要があるのだなと反省しました。

その他、気づいたのは、群馬帰りの子は、いつも練習していた体育館なのに、小学校の低い天井にタイミングがあわずショットがボロボロでしたね。天井が高い体育館から低い体育館に来た方が、微調整が実は難しい。こんなところもミスをしている理由を教えてあげていく必要があるんだなと思いました。群馬の体育館にそれだけアジャストしていた証拠なんだよと伝えながら。

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