昨日帰宅すると、妻が昼間のバドミントン練習で、こう言われたんだけど・・・と私に話しかけてきました。「その打ち方は男打ちで女子はこう打つのが普通って言われた。」と、追い込まれた状態から奥まで返すショットの練習をしたらしいのですが、以前、私が伝えたやり方は、男用だというので、女子用で練習したと。
「ふ~ん。小学生でも出来る打ち方しか教えてないけど、まっそれで打てるならそれでいいんじゃない」と返しておきました。個人的には、男女で打ち方を変える必要はないと今までのジュニアの子供たちを見て来て感じています。ただし、大人と子供では変えないと怪我につながる打ち方はあるとは思います。確かに往年の女性の打ち方をみていると、バックハンドの打ち方が独特です。
しかし、今現在の女子のTOPレベルでその打ち方をしている人がどれだけいるのでしょうか?普通に男子と同じようにフットワークをし、そしてラケットワークをしています。昔はそれが必要だったのかもしれませんが、ラケットの性能が格段にあがった現在では、男女の間に技術の差は無いと思っています。
「で、どっちでやれば良いの?」と妻がさらに突っ込んでくるので・・・「迷うなら今まで通りで良いよ。他に練習しなきゃいけないことがあるでしょ」と、伝えて終わりました。 いろんな人に教わると、その人の教えがすべてのように伝えられることがまだまだ多いのかなと昨日の会話の中で感じました。普通の打ち方で、打てないなら工夫すれば良いものを、最初から女性はこう打つもんだと決めつけて練習をしていては、混乱を招くだけではないのかなと思います。
追い込まれた時のショットで混乱するなら、そもそもその練習が不要なのかなとも思います。追い込まれたらそんな余裕がないのがママシニアの世界です。追い込まれたら潔く相手コートに返すだけ考えれば良いのです。そして、追い込まれないラリーを磨き点を重ねていく。こっちの方が現実的ですからね。
現役バリバリでバドミントンをやっているわけではないのですから、無理な体勢、無理な姿勢でのショットは怪我にもつながります。体も衰えています。ジュニアだったら「がまんしろ!」という部分でもシニアママたちなら「まぁ、これは仕方がない」で割り切って良いと思うのです。
しっかりポジション取りを意識して、動ける、打てる範囲をいつも意識しながら、パートナーと二人でオープンコートを作らないようにしながら、自陣を優位に保ち、相手の甘い球やショットミスを確実に詰めていく。こんなスタイルの方が、結果もついてきます。
どんな打ち方をするか?以上に、何を練習するか?をもっともっとしっかり考えた方が良いのではないかなと思います。自陣を優位に保つ練習なのか?自陣の劣勢をはね返す練習なのか?特に、劣勢を跳ね返す練習の場合は、優位に保つ練習の3倍以上の練習量が必要になります。
私も含めた教える側も練習回数、練習時間を意識して、安易に習得に時間のかかるショットを教えないようにする事も大切なのかなと感じます。ついつい自分の過去の練習が基準になってしまっていることが多いです。練習すれば出来るようになる。これは理想論なのです。現実には、忘却と体力低下の世界で練習をしているのですから。