2016/11/14 いろいろ言われて混乱する バドミントンと言い訳

先日の土曜日に、ジュニアの子との試合の準備体操をしていると、コーチにアドバイスをもらっている声が飛び込んできて、ちょっと感じるものがあったので、今日はそれについてメモを残しておこうと思います。

6年生の女の子が何やら自分のバドミントンについて悩んでいると、コーチに伝えていました。「いろんな事をいろんな人に教えてもらって、今混乱してうまくいきません。」こんな事を言っていました。

いろんな人の一人に私も入っているので、他人ごとではないなと聞き耳を立てていました。伝える側も統一感を出さなくてはいけないなと反省するつもりで、その後の話を聞いていました。しかし、どこか違和感を感じました。

すぐに試合に入ってしまい、その後もバタバタしていたので、この違和感が何なのか?がずっと頭の中に残っていたまま結局次の日を迎えてしまいました。「いろいろ言われて混乱する」。毎年のようにこの言葉を高学年の女子の口から聞くからです。男子はほとんどありません。

なぜ女子ばかり、しかも高学年。と考えていくと、ある共通点が見えてきました。1つ目は、負けたときしかこの事は言わない。2つ目は、仏のコーチにしか言わない。3つ目は、混乱しているようには見えない。です。

そして、こちらが真面目に考えて、統一した技術を教えようとするほどの事ではないかもしれないと思うようになってきました。もちろん大切な事ではあるのですが、そこまで神経質になる必要はないのかなと。大人になる途中の認められたい女の子の自分を守る自然な言動であって、「本当はもっと出来るんです。」が伝えたくて出てくる言葉のように感じるのです。

上手くいかないのは、負けたのは、悩んでいるからで、悩んでいるのは、あれこれやって試しているからでと、「言い訳」にこの「混乱」を利用しているのかなと思うのです。運動能力の高い子、学校の成績の良い子と、期待される事の多い子であればあるほどこの傾向があるように思います。

自分をいつも優しく見守ってくれるコーチには、良い姿を見せたかったのに、それが出来なかった。だからその時に「言い訳」や「涙」を使う。試合に勝った時やうまくいったときでも、「混乱」しているなら同じように悩みを伝えてくるはずですしね。

自分を良く見せたい高学年の女の子ならではの「言い訳」なのかなと感じます。「いろんなやり方があり、向き不向きもあるから、その中の自分に合うものを選んでいけば大丈夫だよ。がんばれ」と、これからも応援してもらえるようにコーチを誘導しているのかもしれません。こういう部分は頭の回転が速いのが子供たちですからね。

本人も無意識で言い訳を言っていると思うので「確認するけど?それ出来ない時の言い訳じゃないよね?混乱しているなら試合の勝ち負けに関係なく聞きにきなよ。今じゃ遅いよ。すぐにおいでよ。」と遠回しにズバッと核心部分を言ってしまっても良いのかなとも感じます。言い訳を言ってるうちは成長しませんからね。自分でそれが言い訳でだと意識できれば、それがかっこ悪い事だと本人も自覚しているはずです。前を向かせてあげるのがコーチ陣の仕事なのかなと思います。

それにしてもいろいろ勉強になる毎日です。能力の高い女子の扱いは、特に難しいなと感じます。結果が出ないとアドバイスは言い訳に使われ、結果が出ると自分の手柄。他人の善良なアドバイスを悪用するのは人として問題があります。この考えのまま大人になると社会人として周りと亀裂を生み、難しい状況を呼び込んでしまいます。早めに気づかせてあげることも大人の役目なのかなと思います。

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