2016/12/19 どこを見る?何を盗む? バドミントンと卒業

東京都シングルスのすべての試合が終わり、うちのジュニアの成績としては、過去最高の結果となりました。もちろん上の成績がすべてではありませんが、その姿をみて負けてしまった子が同じ環境にいる中で、もっともっと上を目指せる。こう自然に意識出来る事が、上位の選手がもたらす効果かなと思います。

それでもシングルスにおいては、まだまだレベル的には決して他のクラブに優位があるとは思えません。最初にうちのジュニアの試合を見に行ったかれこれ4年以上前に感じた事が、いまでも課題としてあるのかなと思います。フットワークやステップの競技レベルが低いという点です。「みんなステップが下手ですね。」と、うちのジュニアの代表に最初に言ったことは今でも覚えています。クラブに入って間もないのに偉そうに言っちゃたなと。

今回6年男子で優勝したうちのジュニアの台湾の子は、その差を明らかに我々に示してくれたのかなと思います。彼のフットワークは、大人顔負けのレベルにあったからです。戻りの蹴り足、一歩目の動きだしと、小学生でもやれる子はやれるんだと思わされました。

それでもわずか半年前までは、その技術力を十分に使えるだけの闘志が欠けていたので試合をするとうちのジュニアの子が勝つことの方が多かったのですが、この半年で日本的な「がんばり」を身につけ、基礎の技術をしっかり使えるようになってきました。「小手先だけでは勝てない」と彼なりに感じた結果なのでしょう。

「前は手を抜いてやっていた」だから「本気を出せば強いんだよ」とこんな声も彼に対して聞くことがまだまだ多いのですが、意識の変革なくして、本気は出せないものです。意識が変わったからこそ、実力を発揮できた。こう考えないと、参考にできる部分を見逃しかねません。

彼が卒業するあと半年の間で、他の子はしっかりそのフットワーク技術を盗み取って欲しいなと思います。どう着地しているのか?どう一歩目を出しているのか?どのタイミングで動き出しているのか?シャトルに対してどの角度で体勢準備をしているのか?などなど細かくみていけば、自分たちがどれだけ勘で行ってしまっているのかと、差を感じることが出来ると思います。

ひとまず彼はここが一つの焦点の試合で、見事優勝したわけです。これに続いて、ダブルスペアも全小で良い結果を期待したいと思います。ダブルスペアの焦点がいよいよやってきます。昨日の壮行会でもクラブのみんなが自分の事のように二人を応援している姿がよくわかりました。

6年男子3人衆、過去最強の6年男子軍団です。自信とやさしさを忘れずに、成長していってもたいたいなと思います。今日は練習を見に行けない。。それが申し訳ないです。

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