まだまだ伝えたい事は沢山ある。しかし、時の経過は早いもので、全小の試合はもうすぐに迫ってきてしまいました。うちのジュニアのTOPダブルス、関東No1のダブルスであっても、全国大会で勝ち抜くには、まだまだ粗さが目立ちます。
ひとまず得点力はある二人のダブルスにおいて、これ以上、得点力を磨くのは、正直、時間がかかるレベルに達しているように感じます。あえて短期間で克服する部分があるとすれば、失点をいかに減らすか?なのかなと思います。
攻撃面でも、守備面でも失点を抑えていかないと、中途半端に相手を勢いづかせてしまいます。特に、ネットにかけてしまう部分ここが最後の調整領域かなと思います。プッシュならまだしも、スマッシュやカットを無駄にネットにかけてしまう事がまだまだ多いのです。
ネットにかけてしまうショットの多くは、しっかりラケットヘッドが相手コートに向くまえに、腕がフォロースルーに入ってしまうことに原因があります。フォロースルーになると腕は下がります。ほんの一瞬のタイミングの違いで、ネットにかかってしまうのです。
しっかりラケットヘッドの走りを意識し、相手のコートに向けてラケットヘッドを向け、その後、フォロースルーをする。体勢が悪い状況でも、良い状況でも、この基本プロセスをサボらない。力の強弱に意識が行き過ぎると、サボりにつながります。
ヘッドが走れば、ショットは浮かず、そして、それなりのスピードのあるショットが生まれます。闇雲に力任せのショットをしてしまう事の多い二人にとっては、そのショットでは不安なのかもしれませんが、しっかり振り抜いたシャトルは減速せずしっかり軌道を描きやくなります。
減速しないから相手もタイミングがずれて捕えにくくなります。力任せだけで打つと、初速は早いかもしれませんが、減速も早くなりがちです。小学生のショットはこれが多いので、相手も慣れています。大人のショットが取りにくいのは、減速せず飛んでくるからです。
この当たりの意識改革を、今週の練習と、団体戦、本戦の3回戦までにつかんでいければ、最終日には、覚醒できるかなと思います。すでにある技術の総点検、とくに失点につながりやすい部分を中心に準決勝までに調整して欲しいなと思います。試合中でも成長するのが若い子たちのバドミントンです。
まだまだ強くなれます。相手が格下とわかったら、しっかりこのあたりを意識して、全小の大会中にも成長して欲しいなと思います。勝って喜ぶのは準決勝から。それまでは一つでも成長しようと取り組んで欲しいなと思います。