昨晩床に就くと、全国大会ダブルペアの試合がまた浮かんできて、なかなか眠りにつけませんでした。あの状況下でどんなプラン変更をすれば勝ちきれたのかと、たらればである事はわかっているのですが、今後、同じような状況に陥った場合のために考え込んでしまいました。鉄は熱いうちに打てのことわざ通り、この熱が冷めないうちにメモしておきます。すぐ忘れるのでね。
私自身がサイドコーチに入る事は無いので、練習中にどんなアドバイスをしてあげておくと良いのかという視点で考えました。というかサイドコーチって本当に大変だなと思います。自分自身も緊張状態の中で、冷静さと打開策を考えないといけないわけですから・・・そこに座るストレスを考えるとおかしくなりそうです。前から試合を見れないのも状況判断を難しくする点ですし。
昨日のダブルスペアを冷静にみれば、1.左右に振られて十分な体勢で攻撃をさせてもらえなかった。2.振りが大振りになり、ショットが浮き気味だったり、ミスにつながってしまった。3.サーブで相手に主導権を握られてしまった。この3つが目につきました。
まず1つ目の左右に振られるというのは、単純にこちらの攻めがストレートオンリーだからです。相手を先に左右に振れば、こんな事は起きえません。右と左で組んでいるわけですから、強引にクロススマッシュの連発で、先に左右に振っていけば、相手は基本ストレートに返してきますから、体勢十分で攻めることが多くなります。 もちろんこの場合は、ある程度、練習をしていないとパートナーが困る事にもなるので、明確な意思疎通を図ってからが必要です。その時間のない時やパートナーのレベルが低い時は、ひとまず二人のど真ん中にスマッシュやドリブンクリア、ドロップを落とすというオーソドックスなスタイルでいくと左右に振られたとしても、振り幅は最小限におさえられるので対応できます。
2つ目のの大振りになりショットやレシーブが不安定な場合ですが、相手に意識が行き過ぎていて、自分を客観的に見れていないことが一番の問題と考えられます。一言、「コンパクトに鋭く打って行こう。」と意識を相手ではなく、自分に戻させるのが最優先かと思います。自分を客観視できれば自然と落ち着きますので、自分のポジショニングにも意識が行きはじめます。 実際、昨日のダブルスペアは、ポジショニングの悪さで、ミスを誘発されたことも多かったです。「コンパクトに鋭く打ち、ポジショニングを最優先」こんな感じで、自分たちのバドミントンを取り戻す。
3つ目のサービスの主導権争いですが、「プッシュを嫌がっているから、あれこれしてくる。」このスタンスを忘れずにいくのが大前提です。すでにプッシュに対して嫌な感じは植え付けた。次は、何を植え付けようかなと。ロングサーブを狙ったり、サイドにふってくるショートサーブを狙ったりと、プッシュへの意識は半分程度で、他に意識をもっていきます。 これで相手の打ちだす手をさらにひとつひとつとつぶして行きます。構えの時点で一歩下がってロングサーブに対応するよと見せつけるだけでも、相手はやりにくくなります。サーブだけで簡単に点数はとらせないよ。と思わせれば、主導権は戻ってきます。
いずれにせよ試合プラン変更は、すぐに出来る子もいれば、かえって迷わせてしまう子もいるなど、小学生へのアドバイスは難しいので、公式試合ではない普段の試合からの意識付けが大切かなと思います。二人が負けたことで、まだまだ大人も考え続けないといけないなと感じる今日この頃です。6年生最後の公式戦東京都ダブルスで、さらなる成長を期待しつつ、私も成長していきたいと思います。