2017/02/15 シニアの疲労回復 バドミントンと連戦

このバドミントンメモを読んで下さり、いろいろ試しては結果をフィードバックしてくれるシニアバドラーのHさんいつもありがとうございます。先日の試合も惜しくも準優勝だったとの事で、勝ちなれてきましたね。

そんなHさんから質問をいただきました。勝てるようになってきて、決勝までのスタミナはどうすれば?といった質問です。「スタミナつけましょう!」が最適解なのですが、それは若い子への最適解ですので今日はシニア目線で、最適解を探って行こうと思います。

Q.子供はもっと体力はあると思いますが、連戦を要する試合において、気を付けるべき点はあるでしょうか? 強い選手は前半から強打は打たないなど体力温存を図りながら後半戦に臨んでいるのでしょうか? 勝てるようになっていくうちに気づいたのですが、 5試合もやっていると、後半はスタミナや集中力が切れてきます。

A.ここ2年ほど私自身は大会などに出ていないので、今やったらどうなのかとスタミナ面で不安を感じるものの、日々子供たちと連戦している中で考えている事や変えた事を一つの回答とさせていただこうと思います。

まず、疲れてくるのは誰でも一緒でありシニア世代になると決勝まで元気ハツラツなんて人はほとんどいません。体のどこかに違和感を感じたり、腰が重くなったり、握力が落ちてきたりと、体力面で相当消耗してしまいます。 また、集中力の源である目の疲れも甚だしく、徐々に、集中力を保つことも難しくなってきます。1セット目は動けたが2セット目はダメで、3セット目に復活なんて事もあります。

体力温存も一つの手ですが、手を抜ける相手であっても、体も目も確実に消耗していきます。ゆっくり動こうが早く動こうが、日常的に立ち仕事をしている人でも無い限り、コートに立っているだけ相当消耗するものです。 手を抜いて体力温存で試合時間を長引かせるより、さっさと本気で短時間で試合を終わらせた方が良い事の方が多いです。回復の時間を確保する事を最優先にする感じです。

目を休め、しっかり水分、栄養補給(梅干しやレモン、そしてバナナ)をし、次に備える。連戦となる事も多い後半戦にむけて、少しでも回復をはかります。若い頃なら少し休めば勝手に復活しますが、筋肉の疲労回復、眼の疲労回復には、対策をしておかないと蓄積するばかりです。

関節も疲労と共に固くなっている事も多いので、足首や肩甲骨、膝に股関節、さらには首回りと、よく使う部分だけは、動かし続ける事も大切です。強張った体のまま体を休めても、血行不良のままですので、回復どころかより疲労が蓄積する事もあります。

骨は動かし、筋肉や目は休める。子供相手ではありますが、連戦の場合の待ち時間の過ごし方はこんなイメージが良いなと感じています。ストレッチは試合後には行いますが、途中でやると疲れるように感じるのでやりません。

また心が折れない事、これが最大のポイントで、疲れたと思ったら負けです。疲れたと思いそうになったら「俺がんばっている」と言い聞かせます。それでも本当に疲れて心が折れてしまう事もあります。思うように体が反応してくれなくなり、凡ミス、精度の低いショットが続き、心が折れてしまいます。

それでもここまで来ると単なる準備不足、トレーニング不足なので次回の課題だと割り切ってしまいます。そして、もう無理に強打をせず、スマッシュレシーブも無理せず前に落とし、スマッシュはコースと角度だけ注意して、クリアの頻度をあげます。相手のミスだけで点を重ねるように試合プランを変更します。

相手が若い子ならミスが多いので、強打しなくても点数を稼げますし、同年代なら同じように疲労との戦いなので、ミスがより多く出るように相手の移動距離が多くなるように球回しをします。自分も疲れますが、自分のプラン通りなので相手よりは優位に立てます。

まとめると、出来るだけ勝てる試合は短時間で終わらせ、回復時間を確保する。水分補給、栄養補給をしつつ、筋肉と目は休め、骨回りは良く動かす。疲れても疲れたとは言わず頑張っていると言い張り、限界に近づいてきたらミスを誘発させる事だけに特化した試合プランに変更しつつ、勝つ心を保つ。

また、シニアのバドミントンは、筋肉系の怪我とも隣り合わせであるので、大会ではなく練習の際に、疲れた時を想定して、筋肉に頼らない重心移動、飛ばない、捻らない、溜めるない、などの古武術的な動きでバドミントンをやっておくのも試合当日の後半戦のバドミントンを再現する練習になるかと思います。

ただし、古武術的な動作が癖になると、筋力が衰えるので、疲れは減るものの、スピードやパワーが落ちて、若い子には勝てなくなりますので注意が必要です。これは私の実際の失敗談です。相手が誰かを想定しないとシャトルを介して行うスポーツなので武術のようにはダイレクトに効き目がありませんでした。あくまでも同年代との戦いでは使えると思っておいた方が良いです。

以上です。なにか一つでも連戦での戦いの中で効果が出ればうれしく思います。ジュニア同様、シニアも個人差が大きいと感じています。個人差と言えば、私の場合、試合前にはちょっぴりコーヒーを飲んで目覚めの儀式をしていますし、スポーツドリンクよりハチミツレモンの方が元気がでます。(試合中の水分補給ではなく、休憩中に飲むのにお勧めです)

炭酸飲料も最近では疲労回復に良いなんて記事も出てきました。新しい理論もどんどん出てくるので吸収して私自身で今後も試していこうと思います。質問ありがとうございました。

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