2017/03/02 挑戦者になりきれているか? バドミントンと戦略

昨日は水曜日でしたが、体育館が使えず特訓はお休みとなりました。そこで今月の中旬に開催されるジュニアの卒業会の幹事と5年生が集まり、卒業会の準備練習をしました。普段はジャージ姿でしか会う事の少ない子供たちの普段着姿を見ると、どこにでもいる小学生なんだよなと改めて感じてしまいます。

コートの中や体育館では、小学生としては、みんなしっかりしているんですよね。不思議なものです。さて、こんな練習の合間に、5年女子のダブルスペアに、先日の試合の様子を軽くヒアリングしてみて、なかなか目標とする対戦相手に勝てない部分で「やはり」と思うことがありましたので、今日はそれをメモしておこうと思います。 質問も来ているのですが、それはまた次回に。

「この前の試合どうだった?」「う~ん。」「1セット目、随分と競っていたみたいだけど、行けそうだと思った?それとも、きつかった?」「う~ん。ちょっときつかったかも」「2セット目は点差開いちゃったみたいだけど、相手が何が変えてきたの?」「あーなんか、攻められなかった」

ヒアリングをしてみても、当日の試合で負けてしまった理由や差、足りないものなど、次の課題となるものがはっきりしていない印象でした。以前もここにメモしたように、5年女子軍団は、相手を観察した上で、試合を行うことが出来ていません。自分たちの練習してきたことを出すだけ。と相手不在のまま強くなってきてしまいました。

試合中に余裕が無かったと言えば、そうなのかもしれませんが、ラリーの合間には、たしょうなりとも考える時間はあるわけです。そもそも相手を観察し、自分たちに変化が必要な時に、それに気づけていないようです。スマッシュが早い方を前衛に引っ張りだす作戦を相手がやってきても、それに付き合ってしまう。サーブ周りで揺さぶってくるとそれにも付き合ってしまう。

いつもいつも受け身の試合展開ですから、後手にまわった瞬間に失う1点が、2点、3点と重なり、最後に突き放される。こんな事が起きているのかなと感じます。自分たちの強みに気が付いていない事もあり、積極的に自分たちの強い状況に持ち込むといった意識も欠けているのでしょう。

まだまだ挑戦者なのに、受けて立つばかりの試合展開になってしまっているようです。6年男子ダブルスとは正反対です。6年男子ダブルスは、受けて立つと弱く、挑戦者である時に最大の力を発揮します。一方で、5年女子ダブルスは、受けて立てる相手なら安定して強く、挑戦する側になると力を出し切れない。

性格的なものもあるのでしょうが、5年女子ダブルスペアには、冒険すること。我武者羅にやってみること。雄たけびをあげること。こういった挑戦者のメンタルを養っていかないと、また同じところで敗退してしまうように感じます。奇襲や狙い撃ちなどを相手が仕掛けてくる前に、自分たちから積極的に仕掛けていく。こんな積極性が欲しいです。

たった一度勝ってしまえば、安定して勝ち続けられるペアですから、尚更、「たった1回の勝ち」に拘ってもらいたいです。相手は、あれこれやってくる強豪ばかりです。変化についていくだけでは、間に合いません。先に自分たちが変わることが大切です。

奇襲・強襲・戦略・戦術と、すべてが無いまま戦い続けている真っ白な二人。正々堂々を体現しているとはいえ、それだけでは勝てない相手に挑んでいく最後の1年です。ここから先は、腹黒と呼ばれるようなプレーも必要不可欠です。小が大を制するためには、戦略無くして勝てはしないです。弱者の戦略か強者の戦略か?この選択を誤れば、どんなに戦術を磨いても結果は得られないです。彼女たちにこそ、初めに戦略ありき。弱者の戦略は、かっこよくないかもしれませんが、勝ってからでも理想は追えるものです。

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