2017/03/17 伝え方で一つで子供は伸びる バドミントンと表現力

水曜日の特訓DAYには、どんどん新しい人が来てくれるようになりました。初心者で始めたばかりの子たちが、上手になりたいと上級者以上に、意識を高くもって練習している事もあり、みんなが積極的に取り組んでくれています。

こんな子たちが集まるので、教え甲斐があります。その子の中にある経験と照らし合わせ、見本をみせ表現を変え、「出来た!」の瞬間が訪れるようにと。

先日は、サーブ練習の際に、なかなかうまくラケットにヒットしない女の子に対して、「ラケットの真ん中に当たるようにしないと飛ばないよ。」「最初は奥まで打たなくて良いから、ラケットの真ん中で打つようにしてごらん」と伝えて練習しました。

それでもなかなかラケットの真ん中にあたりません。。本人は真ん中にあてようと努力しているのですがね。この表現方法ではだめなんだなと、その場で少し考え、「ラケットで打つんじゃなくて、棒で打つ感じで打ってごらん」「シャフトっと言うんだけど、この棒が上まで伸びていると思って打ってごらん」と伝え方を変えました。

すると、一発目でクリーンヒット!次もまたクリーンヒット。見事にスイートスポットで打つ感覚をつかんでくれました。本人も私も「出来た!」と大喜びでした。ラケットの面は確かに広い。だけどラケット面で打とうとすると、ヒットの意識が分散してしまうようなのです。

単純に棒で何かを叩く。この生まれてから今までで経験してきた動作感覚を呼び戻してあげた方が良かったのです。バドミントンだからラケットという感覚の前に、物を叩く基本中の基本を呼び起こしてもらえたのが良かったようです。

面白い事に、教えてうまくいくと自分も試したくなるもので、子供の練習が終わったあとの大人の練習の中で、棒でたたくイメージでラケットを振ると、なんとなくではなく確実にクリーンにヒットできました。最近、グリップを太くしたため、若干、スイートスポットからずれる事が多かった事もこれで調整が出来ました。

シャトルは棒で叩く。子供の「出来た!」のおかげで、自分自身のバドミントンにも「出来た!」がやってきてますます教えるのが楽しくなりました。教える側でありながらも、自分が一番、教えられている。これを良く感じられた特訓DAYでした。

とはいえ、しっかりわかるように伝える事の大切さを痛感した次の日には、わかるだろうと思って言葉にしないと伝わっていない事を痛感させれれました。相手は3年生の今年から加入した男子だったのですが、ある特定のショットに対する処理がおそまつだった事もあり、そこをひたすら狙い続けてあげました。

試合後、本人に「何を狙われていたと思う」と聞いてみると、「動かされていた」とか「ミスが多かった」とか、私の狙いにまったくもって気が付いていませんでした。1試合の中で半分以上、そこにシャトルを集めたのにです。。「フォア奥のショットの精度が低いと感じたので、そこ狙っていたのだけど気が付かなかった?」「あんまり・・・」こんな感じです。

人によっては明確に伝えないと気がつけない子もいる。試合中に、何が起きているのか考えることをしない子もいる。こんな事もあるんです。わかるだろうではわからない。伝え方を工夫しないと伝わらない。相手はあくまでも経験値の少ない子供なんですよね。

伝わるまで待つのも大切ですが、伝えようとしていることにさえ、気が付かない子もいる。伝われば出来る。これが子供たち。伝わらないから出来ないと思い込み。やらない。努力しない。考えない。こんな事を感じた二日間でした。私ももっともっと「じゃあこれはどうなのかな?」「これもそうかな?」と連鎖連鎖で成長しないといけないです。

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