2017/04/03 美しい軌跡と強さの関係 バドミントンとラケットヘッド

先週末は私の栃木の実家に帰省し、春休みのプチ思い出づくりをしてきました。日曜の夜に練習があったので、それに間に合うように戻ってきたのですが、途中、渋滞があったりトイレに行きたいとか、ガソリンのエンプティランプが点灯するなど、練習にはギリギリで間に合いました。

長距離移動&旅の疲れで三男坊はダメダメかなと思ったのですが、思ったよりも気持ちが入った練習をしていてホッとしました。ひとまず4月からは練習という練習にはすべて出る。と言ってきたので息子もそのつもりでいるようです。難しく考えない単純な子なのでこの辺は楽です。

さて、帰省話はさておき、先週の子供たちの練習を眺めながら気が付いたことがあったので、メモをしておきます。先週は6年生の最後の練習だったので、その姿をしっかり目に焼き付けようと今まで以上に6年生の一部始終をじっくり観察しました。

本当にどの子もうまくなったよなぁと感じながらも、爆発的には伸びなかった子と、しっかり伸びた子の違いはなんだろうなぁと、細かなこと抜きに漠然と眺めていました。上手くなった子の動きと、そうでない子の動きを遠くから漠然と見たことで、ひとつの大きな違いを見つける事が出来ました。

ラケットのヘッドの動きです。うまくなった子ほど、ラケットヘッドに無駄な動きがありません。ラケット先端で描かれる絵。これが実に美しいのです。一方で、伸び悩んだ子のラケット先端で描かれる絵には、滑らかさは無く、山あり谷あり、とても鋭利な部分が多かったです。

足腰の動きの差も確かにあるのですが、単純にラケットワークがこんなにも違うんだなと、絵を見比べながら強く感じました。シャトルを足腰で追うだけで精一杯なのかもしれませんが、ヒットするのはラケットです。ラケットの軌道に歪みがあればミスは増えるものです。ラケットの急加速、急ブレーキもまたミスにつながりやすいです。

一歩動くたびに描かれるラケットヘッドの軌跡。美しい軌跡を描ければ、自然とラケット準備も速やかになります。最適な位置にラケットヘッドを早めに戻し、いつでも動き出せるように準備しておく。上手い子はそれが確実に出来ていました。

この事を教えてくれた卒業生たちには、この軌跡の話を伝える機会はそれほど無いのかもしれませんが、彼ら彼女らの置き土産として、後輩たちに伝えていこうと思います。ラケットヘッドが描く軌跡の美しさと強さは比例するんだよと。急にラケットをあげてミスをする。そんな子が実に多いのです。一連の準備が大切なんですよね。

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