2017/05/15 結果より1ラリーへのこだわり バドミントンと実践練習

先週末は、埼玉オープンに参加してきました。毎年、初日でほとんどの子が敗退する厳しい予選であった中、今年は決勝トーナメントに8名ほど進むことが出来ました。まだまだ決勝トーナメントで上位に進出できるほどではありませんが、地力が全体的についてきている証拠かなと感じます。

初日で負けた子達も、対戦相手が格上であるブロックに入っていた子達が多かったので、自分の実力を客観的にみる良い機会だったのかなと思います。それでも少し残念だったのは、負けてしまった子たちが、その場限りの涙であったことです。帰りの車の中では、今日の試合を静かに振り返るわけでもなくおしゃべりしていました。

その日、その場で感じた悔しさをバネに、次の課題としてがんばる。こういった気持ちの低さが、クラブ内でのランキング順位に影響し、厳しい箱に毎度毎度、入らざるを得ない形になってしまっている事を意識できていません。クラブ内での戦いがベースとなり本戦の組合せの良し悪しにつながる。「相手が悪かった」と本戦の結果だけに一喜一憂する前に、なぜそういう巡り合わせになってしまうのか?考えて欲しいなと思います。

うちの三男坊も良いところなく敗戦し、初日で姿を消しました。確かに対戦相手はどちらも全国大会経験者でしたが、もうちょっと出来る事が増えていたハズなのですが、対戦相手同士の試合をみて、及び腰のまま試合に挑んでしまったようです。

闘争心が全開であったなら、必死でくらいついてくれたなら、良い経験となりえたのですが、残念ながら及び腰の試合では、得るものは少ないどころか、自己肯定観を下げてしまう方が大きいなと感じました。

それでも今週末はABCの東京予選ですので、少しはっぱをかけてみたら、最近めっきりやらなくなった自宅での素振りやフットワーク練習を再開しました。煽ってあげずとも自分から率先して自主練する習慣を取り戻して欲しいのですが、負けてばかりでバドミントンの楽しさを忘れてしまっているようなので、ぐっと我慢して引っ張り上げてあげようと思います。

勝敗にこだわらず、ワンラリーワンラリーにこだわってもらえるようになれば、負けても強くなれるのですが、これが難しいんですよね。うちの子だけでなく、ジュニアの子達みんながそうです。原因は、単純に、クラブでの試合練習となると、試合の終わった後に良い面、悪い面を考える癖がついてしまったいるからなのかなと思います。ワンラリーワンラリーでその場、その時、間髪入れずに何が良く何が悪るかったのかを考え修正する癖が育っていないのでしょう。

試合を止めてその場、その場で、良い悪いを指摘してあげられれば少しは変わってくるのでしょうが、現実には、練習時間も限られ、すべてのコートに指摘できる指導者を割り振れない事などもあり、難しいのかなと思います。

なぜ今、足が届かなかったのか?なぜ今度は、足が届いてしっかり打てたのか?なぜ今は、ミスショットになったのか?なぜ今回は、ミスショットにならず良いショットが打てたのか?同じような状況でも、ほんの些細な準備不足や意識の違いで、ミスになったりナイスショットになったりするのがバドミントンです。

とても良い環境の中で練習はしているのですが、もっともっとワンラリーにこだわれる子に育つ環境づくり、これが大人側の次の課題かなと思います。良くない事は早期に修正、良かった事は再現性を高め自動化させる。もちろん、子供たちには、現状を直ぐに受け入れ、アドバイスを素直に飲み込める柔軟な頭と心が必要不可欠です。不貞腐れたり誤魔化そうとしたりするのは損でしかありませんからね。

まだまだ子供たちの持つポテンシャルを引き上げられていないなと感じた埼玉オープンでした。まだまだ頑張らねば。

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