2017/05/18 自分の弱点と相手の弱点 バドミントンと情報活用

昨日は水曜日の特訓DAYでした。今週末のABC予選に参加できるかどうか心配だったうちの三男坊は、肉離れなどの障害はなく、なんとか復帰できる見込みがつきましたが、安静と通院が最優先なので練習はお休みさせました。いろいろ調整したいところはあったのですが、こればかりは仕方がありません。

さて、昨日の練習序盤は、アップがてら運動会が近い子も多かったので、徒競走やソーラン節を踊ってアップをしてみました。徒競走ではフライングしてしまう子、出遅れてしまう子など、スタートのコツがつかめていない子が多くいました。息を止めてその瞬間を待つ。これが意識できていないと、瞬時に動きだせない事を知らない子も多かったです。

ソーラン節では、腰を低く保ちながら、動くことが、案外きついようで、左右に体を振るときなどには、多くの子がバランスを崩していました。骨盤を立てて腰を落とす事や、重心に対する意識がまだまだ低いんだなと改めて感じました。せっかく鍛えている体幹がまだまだうまく使えていないので、ソーラン節は今後もやらせていこうと思います。

ABC予選に参加する子達のコートでは、最初に一人一人の課題を明確に伝えて練習に入ってもらいました。バック前へ出る時の歩数が少なく、届きそうでいつも届かない子、クロスからフォア側全般に来るシャトルに対してミスが多い子、ヘアピンに入る際にラケットがいつも寝てしまっている子、ロブの際の引手が真横や若干上に引き戻すために、アタックロブしか打てない子などなど一人一人の弱点をみんなで共有してノック練習を行い、その後、試合練習をしてみました。

弱点部分の補正は、試合の中でも、その都度、進行を止めてやってみました。やはりその場、その場で補正してあげる方が直ぐに修正可能なんだなと感じました。ABC予選には出られない5年女子も、序盤は、気持ちもプレーも不安定だったのですが、進行をとめ補正を行いながら試合を進めていくと最後には先日負けて悔し涙を流した相手を打ち負かしてくれました。

試合後、こっそりノートに修正点と改善方法をメモする姿をみかけたので、これを機に一歩成長できるだろうなと感じました。ちなみに、固定概念と化していた彼女のとある状況下でのショットの選択と、ポジショニング。これをぶち壊してあげただけです。理由もなく子供たちは概念を固定させているだけなので、明確な理由を伝えてあげれば簡単に壊せるから楽で良いです。大人はこの辺が面倒くさいのですがね。

昨日は、他にも試合練習を通じて感じたことがもう一点ありました。彼ら彼女らには、相手の弱点をノック練習の時に共有していたハズなのですが・・・だれ一人その情報を有効活用していなかった事です。なぜ彼の弱点のフォア側で崩そうと思わなかったの?など一人ひとり聞いてみても、「あっ」って顔をしていました。

自分の事で精一杯、自分のやりたい事をやるだけ、自分の弱点には興味があるけど、他人の弱点には興味がない。まさに「自己中の子供」といった感じです。弱点を狙うのは卑怯だとか考えてやってくれていたのならまだわかるのですが、単に自分勝手なバドミントンになっているだけなのです。

昨日のメンバーは勝ち星を落としやすい子たちが多かったので、勝ちを拾える子と勝ちを落とす子の境界線が、このあたりにもあるんだなと思いました。本番の試合でもサイドコーチからのアドバイスももしかすると半分しか活用できていないのかなと思います。自分の事だけで精一杯にならず、対戦相手の事にも耳を傾ける事ができる子であって欲しいなと思います。目の前に広がる情報を収集し活用する技術もまたバドミントンの力です。

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