2017/05/30 無駄な試合練習 バドミントンと自動化

先週末は、多くの小学校で運動会などが行われた関係で、ジュニアのバドミントンはお休みでした。うちも土曜日に運動会だったので、焦げるような日差しの中、運動会を楽しんできました。日曜日には、久々にプールに行って汗を流してきました。

1km近く泳げた三男坊が、5mも泳げないので最初はびっくりしました。呼吸の仕方を忘れていたそうで、思い出したあとはひたすら泳いでいました。500mくらいは泳いだそうです。私はのんびり歩行コースで、骨盤やら股関節やらのトレーニングをしていました。短い時間の運動ではありましたが帰宅後はぐっすり寝てしまいました。疲れるものですね。歩きすぎたのか、少々、古傷の膝が痛みます。

さて、今週もまたバドミントンの練習三昧ですが、最近、少々、温度差を感じる練習になってきているのが気になっています。ABCや若葉で勝つという強い気持ちを持った男子3名、どんどん上級生に挑んでいく低学年の女子2名。ひとり黙々と努力する中学2年女子。この6名以外は、どうも気持ちの面で、お休み状態になっているのかなと感じます。

上記6名以外は、試合練習でも覇気を感じません。上手くなるために、強くなるために、勝つためにと、必死になって相手に立ち向い、技を磨いているようには思えないのです。試合練習に慣れ過ぎてしまった事もあるのかなと思いますが、集中力も高まらず、目的意識もなく、なんとなく試合に勝ちたい。その程度になってしまっています。

試合練習が続き過ぎて、試合中の課題を克服できないままになっている子が多くなってきているのかもしれません。「毎度同じミスをする。」これが最近、顕著に感じるからです。「前の試合でも、同じ事言ったよね。」と最近、よく言っている気がします。

ミスをする打ち方や、体の入り方、ショットの選択。これが体に染み込んでしまった可能性が高いです。悪い意味での反応の自動化が進んでしまったのでしょう。

中学2年男子に至っては、やる度に弱くなっているようにさえ感じます。こちらはただ返すだけで、毎回同じミスをし、毎回やってしまったという顔をする。自爆の自動化です。どっしり構えている相手を崩すことなくスマッシュオンリー。こちらは返すだけで、対戦していても楽しさを感じません。

うちの3男坊たちのダブルスも、毎度毎度、同じミスを繰り返します。フォア側の球に足が出ない。ヘアピンは毎度同じようにネットを超えない。ミスをしてもごめんというだけで修正できず、また次も同じミスを繰り返す。ミスの自動化がこちらも進んでしまっています。

6年女子のダブルスペアも、凡ミスの後に凡ミス。さらにその凡ミスのあとに凡ミスと、凡ミスの連鎖を止められなくなってきています。恐ろしいまでの連続失点。普通にラリーをすれば勝てるのに、ちょいちょいヘンテコなコース選択をする。相手のドロップを高い位置で拾っているのに、サイドにふったり、アタックしたりせずにまたストレートに上げる。相手の崩れている方があるのにそこに畳み掛けることをせず、体勢万全の方に打ち込む。コース選択が自動化されすぎてしまっています。

目まぐるしく状況は変わり、窮地の時、苦しい時に役立つのが反応の自動化です。体が勝手に反応してくれて助かったと。それなのに、今のうちのジュニアの子達は、楽な時、余裕がある時のショットや反応を自動運転してしまっています。手動で変化を入れられるところなのに、頭も体もサボってしまっていますから、そこから闘志も感じません。相手を見ずに、コーチの顔色を伺う姿ばかりが目につきます。

ほっと一安心してしまいがちな時期とはいえ、東京都の予選が終わっただけで、本戦はこれからです。ここからが勝負のハズなのですが、チーム全体の士気があがっておらず心配です。子供たちが心を鼓舞される目標が無いのかもしれません。若葉ではメンバー全員が勝利しベスト4!ABCでベスト4!関東予選は全員ベスト4以上で予選突破!などなど。しっかり前を向いて努力に励んで欲しいなと感じます。

ひとりひとりの顔つきが変わったのなら試合練習ももっともっと活気に満ちたものとなり、試合がしたいではなく、試合の結果から、自ら課題の克服のノック練習がしたいと言い出すはずです。

大好きなテレビゲームでも、地味な経験値を積みあげ、レベルアップ、スキルアップをしていかなければ、決して大ボスには勝てないものですよね。試合がしたい。それだけでは強くはなれません。

バドミントン旅行が出来る宿