先週末は、久々に日中の練習が無く、家族サービスを行えました。とはいえ、プールに行ったり、バドミントン観戦にいったりとやっている事はいつもと大差はありませんでした。長男のバドミントンの新人戦には、3男坊を引き連れて観戦にいってきて、どれだけ成長したのかを見てきました。
残念ながらほぼ進歩なしで、あらまと感じました。最近、まったく長男坊のバドミントンは見ていなかったので、ちょっとは見てあげないとかわいそうだなと感じました。あれ?あれ?あれ?と状況がいつもと異なる度に、ミスを繰り返していました。技術力以前に、頭のトレーニング、意識面を変更してあげようと思います。
先日、メモした定跡と詰めの練習でいうところの、定跡部分が足りない感じです。うちの長男坊だけでなく、経験値の低い中学初めの選手たちのプレーも沢山みれたおかげで、やっぱり定跡の勉強は重要だなと感じました。チャンスが来ると、チャンスだ!あそこに打とう!とその場、その場で考えて、その一瞬の力みがミスを生んでいる。こんな子が非常に多かったです。
ジュニアの練習でも、何人かとシングルスの試合の後に、この定跡部分のヒアリングを行ったところ、ほぼセオリー無しで戦っていることがわかりました。我流のセオリーをポツリポツリと持っている子がいた程度です。このレベルだけで勝ててしまうのも、周りがあまりそれを意識していないからなのかなと思います。
ここにストレートが来たらここ、ここにクロスが来たらここ。たったこれだけ決めておくだけで、試合は相当精神的に楽に進められます。毎度毎度、最適解を導き出すなんてことは難しい事ですし、自分を客観的にいつも見れるとは限りません。8割は定跡で戦い、残りの2割で創意工夫。このくらいのスタンスでいくと、ミスもなく体力的にも精神的にも楽に勝ち上がる事ができるのかなと思います。
定跡部分は徹底的に精度をあげ失点を防ぎ、詰めの部分で創意工夫を行い点を取って行く。その子が、その子達が、今、どちらが課題なのか?これを見極めながら、練習もわけて上げた方が良いのかなと思います。
上級者の試合を見る際には、どこまでが定跡の探り合いで、どこからが創意工夫の詰めにかわったのかと、見て学んでみるのも勉強になります。創意工夫の部分は、なかなか真似が出来ないものもありますが、定跡部分は、真似のしやすい部分です。
シングルスとダブルスでは、攻守において定跡も異なります。まずはシンプルなシングルスからが良いかもしれません。ストレートに相手が打ってきたらクロスに返す。クロスに打ってきたらストレートに返す。後ろから打ってきたら前、前から打ってきたら後ろへ返す。また、自分がストレートに打ったらクロスに来ることを準備、クロスに打ったらストレートを来ることを準備と、こんな感じになっていることが多いです。
ストレートをストレートに、クロスをクロスに返すとだいたいそこから詰めへと急転します。この急転で自分が優位なら詰めきり、不利ならリセットして定跡で対応する。こんな感じであらかじめ決めておくと、いつの間にか点差が開いて勝ってしまう事も多いです。試合をコントロールする。それが定跡のもつ力なのかなと思います。
その場、その場で、いろんなショットがひらめく事はセンスがあるようにも思いますが、体がついてきていなければミスになります。チャンス球をネットにかける事にもつながります。チャンスはやってくるもので、突如現れるものではありません。突如あらわれるチャンスに一見みえるものは罠であることが多いです。
定跡があれば焦りも減ります。予測の精度もあがります。そして準備できるので自分のショットの精度もあがります。結果的に相手のミスを呼び込み、詰めの流れを引き寄せます。定跡の徹底と、詰めの特訓。練習の時から意識していければなと思います。