2017/06/27 さかのぼれば変われる バドミントンと構え

バタバタとコート内に膝をつく。うちの三男坊のダブルスをみていると、それを良く目にします。息子以上にパートナーの崩れはその頻度も多く、二人でこれでは100%勝てないよなと、感じてしまいます。

昨日は、新しく入った6年生とダブルスを組んでいるのをみていたら、その6年生もまた膝をつくことも多く、またかと思ってしまいました。原因は明確で、構え方にあります。足を前後に構え、しかもラケットを持つ側の足が後方にあり、カウンターを狙う形でレシーブをしているからです。

上半身はカウンターのために力が入り、下半身をより固定化させています。全身の力が入ったままですから、そこへ柔らかいショットがくると、飛びつく以外動けない状態です。野球で例えるなら、剛速球を打ち返そうと必死になっているところに、フォークボールが来て空振りする。こんな感じです。

剛速球しかこないなら良いですが、そんなスポーツではありません。前にも来れば後ろにも来る。いろんなショットが来るわけです。臨機応変に対応できる構えを、基本としないかぎり、足は出ません。飛びついては膝をつき、コート内をまるでバタバタと四つんばいで動いているようにさえ映ります。

そもそも剛速球なんて相手が小学生なら来ることもほぼありませんし、カウンターを狙う場面でもない。単にそういうものだと自分で決めつけて構えているからに過ぎません。一番の根っこのスタートで間違えてしまえば、高い壁ばかりが待ち受けています。自分でバドミントンを難しくしているのに、出来ないと嘆く。

口には出しませんが頭が悪いなと言いたくなります。同じミスを繰り返しながら修正できない場合の多くは、その前段階のどこかに原因があることが多いです。同じ気持ちになってしまうのも、その場面ではなく、その前段階の心構えに原因があります。

「変わりたいけど変われない」と楽な方へと逃げる前に、変われるポイントまでさかのぼる努力をして欲しいなと思います。我々人間は、いつもと同じであることが一番楽なのです。嫌な気持ちになろうが、それがいつもの事ならそれが楽なのです。対処や言い訳、慣れていますから切り替えも楽なのです。

子供であれば変われるターニングポイントは、それほど根が深くないところにあることも多いです。変な構えが癖になってしまっていませんか?シャトルに対する構えもそうですが、コーチや大人に対応する時の心の構えも同じです。心も体も構えはニュートラルが一番だと個人的には感じています(私も楽して生きてます)。ギアの入れっぱなしは生きづらく、人から誤解もされやすくなります。

もちろん生まれつきの事は、外部の助けがいりますが、生まれつきでないなら、死ぬ直前まで変える事は可能なものがほとんどです。目の前の事を変えられないなら、さかのぼって変えていってもらいたいものです。まだまだこれからの人生ですしね。

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