中学のバド部の活動停止期間が終わり、長男坊も昨日から練習を再開しました。3年生が抜けて2年生が主導ということで、息子は練習メニュー係になったようです。理由は、「聞ける人がいるから」だそうです。
長男坊の中学には本格的にバドミントンに触れた事のある指導者がおりません。最高学年が、自分たちで調べ、自分たちで考え練習をしています。生徒たちをもっと強くしてあげたいという顧問の考えで、うちの息子に白羽の矢がたったのだそうです。メニュー内容より「やる気の問題」が一番なのですがね。
私個人も高校からバドミントンを始めましたが、そこにはバリバリのバドの指導者はおりませんでした。最初の試合は経験者たちに軽く遊ばれて悔しい思いをしました。そこから楽しい練習だけでなく、勝つために自分たちで考え自分たちで目標を立てて練習をしてきました。バカみたいに練習に明け暮れ、大人たちの練習しているところにメンバーだけで乗り込んでは、返り討ちをくらい、また挑むという生活をしていました。
こんなど素人軍団でしたが3年の夏には県大会で大旋風を起こすことが出来ました。インターハイには出られませんでしたがもう一歩のところまで行けた自信は今でも心に強く残っています。武勇伝のように書いていますが、これには裏があります。
そもそもこの時のど素人バドメンバーは中学時代は野球部でレギュラークラスの名の知れたメンバーたちが集っていたのです。進学もあるからという理由で野球はやらない。でも何かスポーツは続けたい。そんな時に、顔見知りの野球卒業組がこぞってバドミントン部に入ったのでした。私の後ろの席にもその一人がいたので一緒に部活見学しながら仲間を増やしていきました。
もとから基礎の運動能力は備わっていましたし、肩もできあがっているメンバーでしたので、半年で中学からバドミントンをやっていた経験者を打ち負かしてしまいました。運動には自信がある。勝負に対する意識も高い。忍耐力もある。こういったベースがあったからこそ飛躍できたのだと思います。
こんな前提条件の無いことがわかっている長男坊のバド部では、同じようになるわけがありません。バドミントン以外の部分が大切だよと言っても、それでは部員はついてこないでしょう。結局、元の鞘に落ち着くのが目に見えています。
「どんなメニューがいいかな?どんな練習させたら良いかな?」と、珍しく私に沢山話しかけては来ますが、正直なところ「いろんなスポーツをやってとことん遊べ。汗をかけ」と言いたいところです。それでも、ひとまず現在やっている練習メニューをベースにしつつ、意識付けの部分だけフォローしてあげています。
「どんなショットの練習が良いかな?」と言われれば、「どこへ、どんな角度で、どんなスピードで打つかを意識して、相手コートにシャトルを自由に運べるようになることが最大の目標ね。」「このシャトルを自在に運ぶのに最適なものが所謂ショット名のつくもの。この意識付けだけしっかり理解して練習すれば、どんなショット練習でも良いよ。打ちたいのを打たせてあげなよ。」
こんな感じに意識の面の向上部分に手助けしてあげています。理解力の高い子達の集まりなので、ジュニアの子達とは違い言葉で説明できるのは楽ですが、実際、運動につながるかどうかは・・・時間が必要かと思います。頭と体バランスよく準備が出来ている子なら話は早いのですが、難しい所です。
顧問の先生からも一度、練習を見に来て下さいと頼まれているので、そのうち練習に顔を出してこようと思います。難点は学校が遠いところです。近くであればひょひょいと行けるのですが。。暇なお父さんだと知っている息子が憎らしいです。先生にも暇だと言っているんでしょうね。。息子よ、この暇は長年頑張って作ってきたものなんですぞ。